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つみたてNISAの始め時は「今すぐ」が正解!その理由を投資歴30年以上のプロが解説します

  • 2023.8.10

株式投資には、「麦わら帽子は冬に買え」、「人の行く裏に道あり花の山」などの相場格言があります。これらは群集心理の影響を受けずに株式の買い時を見つける方法を示しています。

そこで、「つみたてNISAにも買い時はあるのか?」、「もし、買い時があれば、それはいつなのか?」といった疑問が出てくるかも知れません。

今回は、つみたてNISAでの買い時とその理由について解説します。

■つみたてNISAで銘柄の買い時はいつなのか?

株式に関しては、株価が安くなった時に買い付けるのが適切な投資のタイミングですが、毎月一定額を買い付けるつみたてNISAにおいては異なります。

つみたてNISAの銘柄を買うタイミングは、「今すぐ」が正解です。注意点を含めて説明します。

●なるべく早く始める(早く始めて買う)

つみたてNISAは年間40万円の非課税枠を20年間利用できるため、タイミングを少し遅らせても平均購入コストに大きな差は出ません。むしろ早く始めて投資金額を増やすことにメリットがあります。

投資信託の基準価額が下がると運用資産は目減りしますが、一定金額を毎月買付する方法には、平均購入価格を引き下げる効果があります。

●買ったあとは長く続ける

定期的に一定金額ずつ金融商品を購入する方法をドル・コスト平均法といいます。

この方法は、価格が低い時には購入量を増やし、高い時には購入量を減らすことで、平均購入価格を低く抑えることができます。

長く続ければ、その効果は大きくなります。

たとえば、積立金額を毎月1万円に設定し、購入する投資信託が前月末には1,000円、当月末には800円に値動きした場合を考えてみます。

この場合、初回には10口、2回目は12.5口購入することができます。基準価格が下がったことで購入量が増えました。

逆に基準価格が上がれば購入量は減るので、平均購入価格が下がる仕組みです。

■つみたてNISAでやってはいけないこと

つみたてNISAでやってはいけないこともあります。

●信託報酬の高い銘柄や、純資産の少ない銘柄は避ける

つみたてNISAの場合、運用資産から自動的に差し引かれる信託報酬に注意が必要です。信託報酬の高い銘柄や、純資産の少ない銘柄は、避けたほうが無難です。

ネット証券では銘柄選びに役立つコンテンツも多数あるので参考にしてください。

●途中で解約しない

つみたてNISAは非課税制度に加えて複利効果が期待できます。複利効果とは、運用益を再投資することで、利益が利益を生み出す好循環のしくみです。

運用年数が長いほど、複利効果は大きくなるため、途中解約しないことが重要です。

2024年1月から始まる新しいNISAでは、非課税枠の拡大に加えて積立期間が無期限化されます。

つみたてNISAの非課税枠も20年間利用できるので、早く始めて将来の資産形成に取り組むことをおすすめします。

文・IWANAGAHIM
キャリア30年以上の投資アドバイザー。CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種証券外務員。

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