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転職するなら「大企業と中小企業」どっちを選ぶ?中小企業のメリデリからあなたの適正を見極めよう

  • 2023.8.10

大企業で「特有の年功序列に疲れた」「社内稟議が長すぎる」と感じ、中小企業にあえて転職を希望する人も少なくないだろう。

中小企業への転職を検討しているのであれば、あらかじめメリットとデメリットを把握しておくことで、入社後のミスマッチを防げる。

■中小企業のメリットは?

まずは中小企業で働くメリットを見てみよう。

●メリット1:会社の経営などコアな部分に携われる

中小企業は大企業に比べて縦割り業務が少なく、職種やチームを超えた働き方を叶えやすい。

会社規模が小さいため経営層と距離が近い会社も多く、場合によっては経営に携われたり、重要な決裁権を持たせてもらえたりなど、裁量の大きさは魅力のひとつだ。

年功序列ではなく成果や実績ベースで仕事を進め、早期に役職を上げていくことができれば、中小企業のメリットを感じるだろう。

●メリット2:当事者意識を持った働き方ができる

裁量が大きいことから、会社の一部ではなく、より当事者意識を持って働ける点も大きなメリットだ。

大企業の場合、上流工程が見えづらく、「なぜこの業務が必要なのか」と感じるケースも少なくない。

一方、中小企業の場合、業務の上流工程から進めることで本質が見えてきたり、時には自分で仕事の指揮をとったりとメリットが多い。

■中小企業のデメリットは?

一方、中小企業で働くデメリットはどこだろうか。

●デメリット1:賞与や退職金の制度は大手企業より劣る可能性がある

一概には言えないが、中小企業における賞与や退職金などの制度は大企業ほど充実していないケースがある。

厚生労働省や中央労働委員会、東京都産業労働局の資料によると(下表)、企業規模が大きくなるにつれて賞与・退職金の支給金額は増えている。

転職するなら「大企業と中小企業」どっちを選ぶ?

大企業にいて、十分な賞与・退職金が当たり前だと思っているのであれば、中小企業に移る前にその考えを一度改めたほうがいいだろう。

●デメリット2:マルチタスクや視野の広さが求められる

裁量の大きさや風通しの良さがメリットである一方、同時にいくつものタスクをこなせる能力が求められる。

部署ごとに採用や予算を管理している中小企業も多く、大企業と比較すると業務が増えるケースも少なくない。

たとえば、大企業では経理や人事がそれぞれ業務を担っていたとしても、中小企業は自身の業務と並行し部署内で採用や支出管理を求められる場合もある。

■あなたは大企業と中小企業、どちらに適している?

大企業と中小企業はそれぞれ異なる特徴を持つため、一概にどちらが良いとは言い切れない。

自分が「何を求めるか」「どんな働き方を実現したいか」といった、キャリアの軸を考え、自分に適していると思ったら中小企業への転職に挑戦してみるのも一つの手段と言えるだろう。

文・大里直也(HR専門ライター)
転職やキャリア、人材採用をメインに取材執筆。採用における戦略立案などのコンサルティングも手掛けており、転職ノウハウ・各種転職エージェント、サイトにも精通している。

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