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「チェック柄」で紐解く〈SSZ〉ディレクター・加藤忠幸のパーソナル

  • 2023.8.10
〈SSZ〉のブラックウォッチシャツ

ブラックウォッチは、自分のスタイルを語る言葉

高2で〈ステューシー〉のブラックウォッチのボードシャツに出会って以来着続けている好きな柄です。着古すことで、色が淡くフェードしていくカッコよさがある。元はスコットランド軍が用いた柄で、ブラックウォッチとは「暗闇を見張る」の意味。夜番が着るような暗く目立たない紺、濃緑、黒の配色が特徴です。トラッドかつ、ミリタリーの男らしさがある背景にも心を掴(つか)まれました。

いいなと思うチェックの着こなしは、サーファーでアーティストのバリー・マッギー。スリフトで見つけたような色褪(あ)せたチェックシャツを、力の入ってない感じで着ている。僕の場合チェックって好きなカルチャー、スタイルを表現する“言葉”に近いものだと感じています。

〈ノーティカ〉のブラックウォッチシャツ
2枚買いした、長谷川昭雄氏が手がけた〈ノーティカ〉のブラックウォッチシャツ。右は数回のみの着用だが、最初から着古したようなフェード加工。左は1年間着込んでさらに味が出た。
〈コム デ ギャルソン〉のパジャマシャツ、〈DAIRIKU×SSZ〉のコラボシャツ、〈AiE〉のペインターシャツ
左から、ヨークに細かなドレープが入った〈AiE〉のペインターシャツ。クラッシュ加工を施した〈DAIRIKU×SSZ〉のコラボシャツ。〈コム デ ギャルソン〉のパジャマシャツ。
〈SSZ〉のブラックウォッチシャツ
〈SSZ〉ではことあるごとにブラックウォッチのシャツをリリース。チェック柄を波のようにうねらせたり、裾に付いたドローコード、ボタンなどのディテールを絶妙にアレンジしている。
〈SSZ〉ディレクター・加藤忠幸の自作のZINE
自作のZINEにもチェック愛が溢れる。右上写真はバリー・マッギー、右下はスイサイダル・テンデンシーズの着こなし。

profile

加藤忠幸(〈SSZ〉ディレクター)

かとう・ただゆき/1973年神奈川県生まれ。〈ビームス〉サーフ&スケート部門バイヤー。2017年にオリジナルブランド〈SSZ〉を立ち上げ、デザイナー兼ディレクターとして活躍。鎌倉野菜を作る加藤農園4代目でもある

Instagam:@katoyasai

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