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40代50代こそつみたてNISAを今すぐ始めたい理由とは……老後資金はこんなに貯まる「5つのシミュレーション付き」

  • 2023.8.9

つみたてNISAを始めたいけれど、40代50代の人は「今から運用しても遅いのでは?」と思っているかもしれません。

しかし、つみたてNISAは40代50代から始めても遅いということはありません。なぜでしょうか?

■つみたてNISAを今すぐ始めるべき理由5つ

つみたてNISAを今すぐ始めたほうがいい理由は5つあります。

●理由1:年齢に関係なく資産は増える

生命保険は、保険金額が同じでも加入年齢が高いほど保険料が割高になる傾向があります。

しかし、つみたてNISAの投資対象である投資信託は、20代でも50代でも同条件で運用をすれば結果は同じです。40代や50代だから資産が増えにくいということはありません。

●理由2:お金の価値が目減りする可能性がある

金融資産の保有額が変わらなくとも、身の回りの物価が上昇すると、持っているお金の価値が目減りしていることになります。

つみたてNISAを活用した運用で、物価上昇と同じくらいお金を増やせば、お金の価値が目減りすることはありません。

●理由3:つみたてNISAは年齢上限がない

つみたてNISA口座は日本に住んでいて18歳以上であれば何歳でも口座開設ができるうえ、最長20年間は得た利益に対して課税されません。

●理由4:非課税期間は十分使い切れる

つみたてNISAの非課税期間は最長20年間あるため、最大限運用して売却した後に使い切れないと思うかもしれません。しかし日本人の健康寿命は男性が72.68歳、女性が75.38歳です。

40代50代からつみたてNISAの非課税期間を最大限活用して運用したあとでも、元気なうちに運用資産を使うことができるでしょう。引き出し制限はないため、20年以内に必要に応じて現金化することもできます。

●理由5:投資は時間をかけたほうが増えやすい

つみたてNISAで運用すると資産が複利で増えていきます。複利とは運用で得た利益を再投資することで雪だるま式にお金が増えていく仕組みのことです。

また複利の効果は長期間運用するほど高くなる傾向があります。つまり早く始めたほうが運用効果を得やすくなります。

■つみたてNISAで将来いくら貯まる?【シミュレーション】

では、複利効果を含め、実際につみたてNISAで運用したら将来いくらになるでしょうか。5つのシミュレーションを確認してみましょう。

●月1万円・利回り3%・10年間運用したケース

元本120万円で10年後は総額139万7000円になります。元本に対する増加率は116.4%です。

●月1万円・利回り3%・20年間運用したケース

元本240万円で20年後は総額328万3000円になります。元本に対する増加率は136.8%です。

●月3万円・利回り3%・10年間運用したケース

元本360万円で10年後は総額419万2000円になります。元本に対する増加率は116.4%です。

●月3万円・利回り3%・20年間運用したケース

元本720万円で20年後は総額984万9000円になります。元本に対する増加率は136.8%です。

●月1000円・利回り5%・20年間運用したケース

元本24万円で20年後は総額41万1000円になります。元本に対する増加率は171.3%です。

5つのシミュレーションを見ると、長期間運用したほうが複利効果で元本に対する増加率が高くなることが分かります。

つまり早く始めたほうが運用効果が得やすくなるということです。

■40代50代からでも遅くない!

つみたてNISAは投資で得た利益に対して税金がかかりません。また効率的に資産が増やせるうえ、口座開設にあたり年齢上限がありません。

非課税期間が20年と長く、長期投資に向いているため、40代50代の人は老後資金の準備に活用すると良いでしょう。

なお2024年から新しいNISAがスタートします。2024年以降、これまでのつみたてNISAでは新たな投資ができなくなりますが、それまで積み立てたお金は引き続き非課税で最長20年間運用できます。

つまり、今からつみたてNISAをスタートしても遅いということはありません。

※本記事は筆者の視点で執筆したものであり投資を目的としたものではありません。投資の最終決定はご自身の責任と判断で行ってください。

文・金子賢司(ファイナンシャル・プランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、FPとして活動を開始。個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターとしても活躍している。

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