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内向型 Vs 外向型 自分の性格タイプを有効利用してうまく生きるコツ

  • 2023.8.9

夏本番を迎え、あなたの外向型な親友は心を躍らせながら大勢でバーベキューを夜通し楽しんでいる。一方であなたは、ひたすら時計を見つめている。そしてあなたの両向型のパートナーは、居ても帰ってもどちらでもよいという感じ。

社交的なイベントでもし同じような経験があるなら、単に性格の違いによるものだと思ったかもしれない。でも、世間一般に信じられている考えとは対照的に、「外向性はスケール上で高いか低いかという次元のことです」と話すのは、アーカンソー大学サム M・ウォルトン・カレッジ・オブ・ビジネスの経営学の助教授であり産業・組織心理学者のマイケル・ウィルモット博士。従って、あなたとパーティ好きの友達の性格が対極的というわけではなく、実際には、同じスペクトラムの異なる側面でポジティブな要素を受けているだけ。このスケールによって個性のバリエーションが広がるのだが、依然として私たちは外向型主導の社会で生きている。

「多忙なスケジュールに、絶え間ない誘いの返事と取り残される恐怖から、私たちには自分を充電する時間が十分にありません」と話すのは、『The Awakened Introvert』の著者でバーモント大学医学部の臨床助教授、アーニー・コザック博士。「幸福や社交性の考え方は、外向型の視点に基づいています」

冬の間は家に引きこもっていたのに、夏になると突然予定がギッシリ詰まる。平日の夜は仕事の飲み会や友人とのディナーで埋まり、週末は結婚式や家族旅行でバタバタ。子どもがいる人は、サマーキャンプの行事や遊びや地域の行事に親として出席する必要性までも考慮しなければならない。

外向型の人にとって夏はパラダイスのようだけれど、一人の時間を求める内向型の人にとっては、大勢で集う予定と他のことの両立が難しくなる。両向型の人は中間にいるので、社交的な流れにより適応できやすいが、スペクトラムのどこに位置していようと、無理をして疲れ果ててしまうこともしばしばある。そこで、大ヒット映画のように毎日を生きる必要なんてないということを、リマインダーとして心に留めておいてほしい。どんなときも自分の性格タイプを考慮しながらスケジュールを組むことが大切。以下では、科学的に裏付けられた方法で「史上最高の夏」の定義をアメリカ版ウィメンズヘルスから見直していこう。

【外向型の人】

ウィルモット博士いわく、外向型の人は社交的で自己主張が得意。リーダーシップを発揮でき、新しい経験にもオープン。外に刺激を求める人たちは、人と過ごす時間を通して自分自身を充電したり、ポジティブな感情を得られている。外向性のスケールが高いほど、感情的に疲弊したり、人をものとして見たり、自分の成果に自信を持てないというような可能性は低くなる。

とはいえ、社交を楽しむ外向型の人も、一人の時間を過ごすことは必要不可欠だと話すのは、ニューヨーク在住の臨床心理学者、クロエ・カーマイケル博士。「ネガティブな感情を紛らわす手段として忙しくしていることもあるはずです。彼らは誰かと一緒にいる時間が長いため、自分自身や自分の思考と向き合うことが少し不快に感じるかもしれません」。外向型の人に適した気持ちをリフレッシュするためのガイドラインは以下の通り。

1. 休むことを忘れない

どんな性格タイプにも言えることだけれど、とくに外向的な人は睡眠が最優先事項。「睡眠不足では、人生を存分に楽しむことはできませんから」とウィルモット博士。

2. 一人の時間をスケジュールに入れる
Women's Health

週に一度でも月に一度でも、パーティーの予定を入れるのと同様に、一人の時間をスケジュールに組み込むようにカーマイケル博士とコザック博士は勧めている。一人の時間を有効に使うには、あなたが心から楽しめることややるべきことをリストにまとめておくといい。見たいドラマを見る、マッサージを予約する、部屋の掃除や食事の準備をするなんてのはどう?

3. 静かな場所で心の平穏を見つける

コザック博士に言わせれば、「孤独は美徳」。内なる自己との確実な関係を築くには、一人の時間を贅沢に過ごす必要があるとコザック博士は信じている。でも、一人で一体なにをすればいいの? まずは10〜20分くらい静かに日記を書いたり瞑想をする時間を作ってみよう。カーマイケル博士いわく、日記を書くことは「自分自身と非常に深く向き合えるアクティビティ」。本当の自分をもっと知れるようになるので、次のパーティーでさらに輝けるはず。

【内向型の人】

内向型の人は、一人の時間を過ごすことで元気を取り戻せる。社交的ではなく、自己主張も少なめで、外の刺激的な活動に対する関心も低め。一般的に内向型の人は、自分の内部からの刺激や生理的興奮、そしてドーパミンのレベルがもとから高い傾向にあるため、外的環境からの刺激をあまり必要としていない。当然ながら、内向型の人は夏のバーベキューやその他の(終わりの見えない)社交の場で疲れてしまうリスクが高い。ここで、うまく生き延びるための戦略を3つ紹介する。

1. 振りをしてみる

プールパーティーに誘われてあまり乗り気じゃないときは、招待された後にワクワクしているフリをしてみて。それとは関係のない「今楽しみにしていること」を考えるのもよし。そして参加する。カリフォルニア大学リバーサイド校が行った研究では、内向型の人が外交型の人のように振る舞ってみた結果、幸福感が増したと報告されている。外交型の人のポジティブな感情を実際に体験するには、ウィルモット博士いわく、人と交流することが不可欠(ハグしたり、踊ったり、笑うことは楽しいしね)

2. 少人数で交流する
Women's Health

パーティーで疲れたら、コザック博士が言うように、1、2人の親しい友達と会う予定を立てて。内向型の人にとってはそのほうが負担が軽い。「その状況から得られるポジティブな要素をいつも考慮しながら、予定を組んでいくといいですよ」とウィルモット博士。ほぼ知らない人ばかりのパーティーに出席した後と、親友とブランチした後では、自分がどう感じるかを考えて、参加するイベントを選んでいくといい。

3. オーソドックスな方法で心の充電をする

そう、一人でいることで。ただし人間関係を築くうえでは、スケジュールや目標、ルールを戦略的に立てること。予定は入れるけれど、スペースが必要なときはキッパリ断ること。「あなた自身が境界線を持たなければ、他の人が決めてしまいますからね」とウィルモット博士。来週結婚式に出席する予定があるなら、今週は自分のための時間を確保しよう。ただし、カーマイケル博士が言うように、一人でいるときもある程度のルールを持って、コミュニティを感じられるようにする必要がある。

【両向型の人】

カーマイケル博士によると、外交型の中間で生きている両向型は、ストレスを受けるとどちらかに傾く。ただ、普段からバランス感覚に優れているため、スケジュール管理は得意なほう。とてもラッキー! そんな両向型の人が、とくに忙しい時期をうまく乗り切るための3つのポイントは以下の通り。

1. 社会的な自己の安定を生み出す

カーマイケル博士いわく、季節によって社交的なパターンを持っているかを振り返ることは有益。例えば、冬は引きこもり、夏は全力で楽しむようなパターンがあるとか、一年を通じて安定しているとか。もし季節によって変わるようなら、一年を通して週に1〜2回人と会う予定を立てるといい。このようにして、バーンアウトを防ぐバランスを保つようにすると、ストレスが溜まり、キャパオーバーに感じることもなくなるから。

2. 直感に従う
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社交の場においては、自分がどう感じているかを観察してみよう。結局のところ、内向型の人や外向型の人に比べて、社交的なイベントに参加することへのリスクや影響は低いから。例えば、あまり知り合いがいないパーティーに行くより、家にいるほうが実は好きかもしれない。自分の体と心がなにを求めているのか良く感じてみて。それが内省のためのひとり時間にせよ、友達とのフェイスタイムにせよ、自分が必要とすることをまずは大切にしよう。

3. 自分のニーズに寄り添う

カーマイケル博士が言うには、両向型の人はとくに仕事が多忙な時期に要注意。ストレスを感じたときはパーティーを楽しむか、それとも1人になるか、あなたがどちらに傾くかで、一人の時間が必要なのか、ソーシャルな時間が必要なのかを理解することができる。外に出かけるか、家でのんびりするかを選んだら、あとは自分のやりたいことをしよう。

どの性格タイプにせよ、誰もが「ポジティブな感情をもたらしてくれるもの、コントロールできるものに焦点を当てるべきです」とウィルモット博士。例えば、TikTokを見る時間を減らし、外に出て本を読むとか、1人の時間に瞑想をするとか。最後に、一人の時間に瞑想することは、どの性格タイプにも「心身の回復やリラックスに役立つ効果」が得られるとコザック博士はアドバイスしている。 この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。Text: BETH SOBOL Translation : Yukie Kawabata

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