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映像の業界用語「八百屋」「パン」は食べ物をさす言葉じゃない?

  • 2023.8.6

映画やテレビなどの映像業界では、撮影現場で様々な業界用語が行き交います。「八百屋」や「パン」は一見、野菜が売っている場所や食べ物を連想しますが、映像業界では違った意味をもっています。一体どんな意味でしょうか?

■「八百屋」は見た目が大事

「八百屋」は、撮影のときに被写体に角度を付けたり、段差を付けたりすることです。傾斜を付ける台そのものをさすこともあります。

スタジオのセットや商品は、斜めに傾けることでより立体感が増したり、上部がライトで光ってしまうのを防いだりします。

また、段差を付けて飾ることで視聴者の目にロゴや社名などが留まりやすくなる効果もあります。

語源は、八百屋の陳列棚が野菜を見定めやすいように斜めになっている様子と似ているからといわれています。

■「パン」はカメラのある操作

「パン」は、カメラを固定し、左右へ水平に動かして撮影する操作です。

カメラのフレームに入りきらない撮影エリアを映すときに使われる技法です。広い視野・風景を撮影するという意味の“panoramic shot”(いわゆるパノラマ撮影)からきています。

たとえば、広大な風景や複数人の位置関係を表現するシーンのほか、動き回る人や乗り物を撮る場面で使います。

人の目線を意識した撮影方法で、時の流れを演出できたり、動かないものを魅力的に見せたりする効果があります。

文/編集・dメニューマネー編集部

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