「げ、20kgも太っちゃった…」落ち込む私に夫がまさかの言葉。自分を好きになれた理由とは？

私は元々太りやすい体質で、思春期は体型をからかわれるなど、嫌な思いをして育ちました。そのため、体重管理に人一倍気を配り、毎日の筋力トレーニングや1日1食という徹底した食事制限など努力する日々。そんな体重管理に厳しい自分だったのですが、妊娠した途端やってきたのは食べづわりだったのです……。

妊娠中の食欲が止まらない！

食べづわりがあった私は、常に食べ物を口に入れておかないと、気持ち悪さに襲われました。特にフライドポテトや菓子パンを欲するようになり、ついつい間食。さらに安定期に入っても、私の食欲は衰えることを知りません。妊娠前は1日1食の生活でしたが、妊娠中はきっちり3食、そして間食も。ご飯を大盛り2杯食べるほどの食欲でした。私が通院している産婦人科は体重管理にあまり厳しくなく、毎回の健診では「ちょっと体重に気をつけてね～」と言われる程度。私自身もあまり気にせず、夫と2人でモリモリとごはんを食べ、出産するころに夫は3kg、私は妊娠前から20kg増えてしまいました。

その後、無事出産しましたが、出産で落ちた体重はわずか5kg程度。もとに戻らない体重を夫に嘆くと、「僕は今の君のほうが好きだよ。今までの食事はあまり楽しくなかった」と夫がポツリ。たしかに妊娠前の私は、夫が買ってきてくれたスイーツなどをほとんど口にしたことがありませんでした。言われて初めて、夫に寂しい思いをさせていることに気づいたのです。

今の私は決して理想の体型ではありませんが、妊娠前より夫との食事の時間を楽しめています。それに、かわいい子どもをこの手に抱けたことで、いつの間にか体型など気にならなくなるように。夫も今の私でいいと言ってくれて、以前よりも自分のことを少し好きになることができました。

作画／yacco

監修／助産師 松田玲子

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著者：稲垣くみ

ベビーカレンダー編集部