「未来にあの人はいらない」そう自分に言い聞かせると、妻はある場所に向かって＜3億円当たった主婦＞

主婦の加奈子は夫のモラハラ発言に悩み、日々の夫婦生活にストレスを抱えていました。夫との生活が苦痛だった加奈子はいつしか心の拠り所として、宝くじを買うようになります。そして、宝くじを買い続けたことで、ある日3億円に当せんすることに！ すると、モラハラ夫に対する緊張の糸がその瞬間から切れてしまったのでした。そして、とうとう加奈子は夫と2人になったタイミングで離婚を切り出すことに。しかし、その話をすべて息子に聞かれていたのです。不安そうな表情を浮かべる息子に「なんでもないよ」と慌てて加奈子はフォローするのですが、夫は違いました。「俺たちはずっと一緒だよな？」という質問をわざと投げかけたのでした。

夫の質問に対して、「今は分からない」と加奈子は答えるのですが、その言葉を聞いた息子はショックを受け、その場を立ち去ってしまったのでした。

余計な質問をしたことで息子を傷つけた夫に怒りを覚えた加奈子。すかさず夫を責め立てるのと、「別にいつかわかることだろ」と言い出す始末。その後、再び加奈子はブチギレるのですが、夫は「離婚は認めない」と言うと、いきなりキスをしてきたのです。

「俺はずっと愛してるから」そう言い終えた夫を加奈子は手で突き放します。嘘の言葉で何とか紛らわせようとする夫に怒りを覚えた加奈子は、"あの人はいらない"と心の中で強く決意して……！？

「未来にあの人はいらない」決意した妻は早速行動に出て…

翌朝――。

「いってらっしゃい」

「…………いってきます」

にこやかに息子を送り出す加奈子に対して、

どこか元気のない様子の息子。

加奈子が心配そうに見つめていると、

そこに夫が現れました。

「いってきます」

そう言いながら、後ろから加奈子にハグをすると、

甘い言葉をささやく夫。

加奈子は夫が家を出て行ったのを確認すると、

銀行へと向かったのでした。

◇ ◇ ◇

元気のない息子の様子が気になりながらも、明るい自分の未来のために動き出した加奈子。夫を見送ってから銀行に向かっていましたが、3億円の宝くじを換金する目的で訪れたのでしょうか。決断した翌日にすぐに行動に移すところを見ても、加奈子がかなり本気で夫と離れようとしているというのが伝わってきますね。

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著者：マンガ家・イラストレーター ちなきち

ベビーカレンダー編集部