母が亡くなり天涯孤独になった年、兄弟・親戚の多い夫にプロポーズされて結婚した主人公。不妊という悩みを抱えながら、兄弟や親戚の多い夫の家族に必死に馴染もうと頑張った私たち夫婦が、本当の家族とは何かを知るお話です。家族にあこがれのあった主人公は、血のつながりは無くとも、せっかく家族ができたのだから認められたい思いで、どれだけこき使われようと頑張ってきました。しかしある年、親戚の男性からのセクハラをきっかけに、夫婦が水面下で抱えてきた「不妊」という問題を強く意識することとなったのです。
まだ頑張れる、だって私たち「家族」だもの
不妊の原因が自分だと知った夫は、私に離婚を切り出しました。
夫に離婚を切り出されたとき、主人公の心に浮かんだのは、家族が欲しいから結婚したのではなく、夫と家族になりたいから結婚したんだという気持ちでした。
そうして踏みとどまった2人の別れでしたが、さらなる事件が起こります。
実は、長年子どもができないことについて心無い言葉を投げられていたのは、主人公だけではありませんでした。
そして、義妹から聞いた親戚のおじさんの言葉に、我慢の限界に達した主人公は立ち上がり……。
主人公や夫へ、心無い言葉を浴びせる親戚たち。
夫の親族間には、兄弟親戚が多いからこそ、子どもができて当たり前という気持ちや風潮があったのでしょうか。
家族といえど、触れてほしくない話題はあるもの。
久しぶりの家族・親戚の再会で気分が上がったとしても、相手への配慮は忘れてはいけませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
ベビーカレンダー編集部