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【思考をキレイにする旅の仕方(378)】違う視点で自分の住む町を歩くと新鮮です

  • 2023.8.5
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自分の住む安八町に神道と仏教が専門の歴史宗教学者がいらっしゃいました。

彼は現存する日本最古の歴史書「古事記」を編纂した太安万侶(おおのやすまろ)を研究されています。

太安万侶の墓所は奈良市ですが、出生地はわかっていないらしい。

彼は安八町ではないかと推測していて、東京から取材調査にいらっしゃったのです。

愛知県扶桑町の前利神社から始まり、一宮の大神社など、太安万侶にまつわる神社を次々に巡りながら考察されていきます。

「天武天皇」、「壬申の乱」、「多品治(太安万侶の父)」など、高校時代、歴史のテストで学年最下位だった私は知恵熱が出そうなくらいでした。

岐阜県に移動し、家康が名古屋に移すまでは大須観音として知られた羽島市の真福寺に立ち寄ります。

「古事記(大須観音が国宝の最古写本所有)も一部は、ここで書かれたんじゃないのかなぁ。ここから安八までは……」

スマホで安八町までの距離を調べながら、さらに考察。

こうして安八町までたどりつきます。

安八町の神社といえば、結神社もしくは名木林神社かと思いきや指定されたのは森部地区にある宇波刀神社。

お恥ずかしながら場所も知らなかった神社でしたが、「式内社」で格は高い。

ただ、輪中で水害が多い地域なので、神社が何度も流され、場所が変わり、古い文献も残っておらず、

論社(どれが古い書類(延喜式)に記載されている神社なのか決定できない神社)であることから、さらに調査が必要なのだとか。

まだまだわかっていない歴史は山ほどあり、だからこそ面白く、

なにより住み慣れた町を違った視点で歩くと違う町に見えて新鮮なんですよね。<text:イシコ>

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