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「放置は絶対NG!」 うっかり日焼け後は正しいアフターケアでシミ予防。

  • 2023.8.5

強い日差しが照る時期が到来しました。

屋内外問わず日焼け対策が欠かせません。

でも、日焼け止めを忘れてしまった……予想外に日差しをたくさん浴びてしまった……そんなこともありますね。

そんなときはアフターケアの対策がとても大切です。

今回は、うっかり日焼けの後の正しいケアについて解説します。

うっかり日焼け、放置するとどうなる?

うっかり日焼け
出典:shutterstock

日焼けを放置してしまうと、さまざまな肌トラブルの原因になってしまいます。

シミ、シワの原因になる

日焼けをすると肌が黒くなりますが、それは、紫外線から肌を守るために「メラニン」が増えたことが原因です。

メラニンは時間とともに代謝されていきますが、繰り返す日焼けでメラニンが肌に蓄積されたり、年齢とともに肌の代謝がスムーズにいかなくなったりすると、肌のシミとなって残ってしまいます

また、日焼けは、肌に元々あったシミ、ソバカス、傷跡などの色を濃くしてしまうこともあるのです。

さらに、紫外線は「光老化」により、肌を老化させるといわれています。

そのため、シミだけではなく、シワの原因にもなります。

乾燥の原因になる

紫外線をたくさん浴びると、肌はダメージを受けてバリア機能が低下します。

それにより、乾燥しやすくなったり、ニキビなどの感染が起こりやすくなったりします。

うっかり日焼けの正しいアフターケアとは?

うっかり日焼けのあとは、すばやいアフターケアが大切!

日焼けによる肌ダメージをリセットするためのアフターケアをご紹介します。

すばやく冷却
タオルで冷却
出典:shutterstock

日焼けした直後の肌は、やけどしたのと同じような状態になっています。

そのため、日焼けによるダメージを和らげるためには、日焼け後にすばやく冷却することがとても大切です。

冷却することで肌のほてり、炎症を鎮めることができます。

冷却方法としては、次のようなものが効果的です。

  • 冷水で濡らしたタオルを当てる
  • 保冷剤をガーゼやタオルで包んで当てる
  • 流水を当てる
  • 冷水を霧吹きでスプレーする

肌の赤みが落ち着くまでは、熱い湯船につかったり激しい運動をしたりなど、肌を温めることは避けましょう。

たっぷり保湿
たっぷり保湿
出典:shutterstock

冷却してほてり、炎症が落ち着いた後は、日焼けのダメージで乾燥した肌をしっかり保湿することが大切です。

まずは化粧水で肌の水分補給をしましょう。

ただし、日焼け後の肌は敏感になっているため、強くこすったり摩擦を加えたりするのはNG。

化粧水を肌にやさしくなじませるようにしましょう。

スプレー状の化粧水やローションマスクを使うこともおすすめです。

うっかり日焼け後は内側からもケアを

レモン水
出典:shutterstock

日焼け後は内側からのケアも大切です。

水分補給を多めにする

日焼けにより肌は脱水状態になっています。

いつもよりも多めに水分補給をして、からだの内側から熱を冷ましましょう。

内側からの美白ケア

紫外線による光老化には、老化を進める「活性酸素」が関わっています。

光老化を防ぐためにも、抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類をしっかり摂るようにしましょう。

日焼け直後の集中ケアには、ビタミンのサプリメントを使うのもおすすめです。

日焼け後のアフターケアには漢方もおすすめ

漢方
出典:shutterstock

日焼け後の肌トラブルには、皮膚科で自然由来の治療薬として使われている漢方薬もおすすめです。

ほてった肌や赤く炎症を起こした肌をクールダウンしたり、汗で水分を失ったからだを潤したりする働きのある漢方薬は、ダメージを受けた肌をいたわってくれます。

また、紫外線による肌ダメージの修復や、シミやシワの対策には、血液や水分の巡りを改善することが重要です。

血流が改善すると、全身に栄養と酸素が行きわたるため、肌のターンオーバーが整います。

また、水分の巡りがよくなることで、肌の水分代謝が促進されて、肌が潤います。

これらの相乗効果は、シミやシワの対策になるだけでなく、輝く肌を取り戻すことにもつながります。

忙しい毎日のなかで、体質改善のために規則正しい食生活や運動・筋トレを続けることはハードルが高い……と思われる方でも、漢方薬なら自分の症状や体質に合ったものを毎日飲むだけなので、健康法としても簡単に続けられるでしょう。

<日焼け後のアフターケアにおすすめの漢方薬>
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

ほてり、口渇などがある場合に、体内の熱を冷やし、炎症を抑える作用があります。

温清飲(うんせいいん)

からだの中を温める「四物湯(しもつとう)」とからだの外の熱を冷ます「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」を合わせた漢方薬です。

からだの熱を冷ますことでのぼせに、血を補うことで皮膚のかさつき、つやに働きかけます。

<漢方薬を選ぶ際の重要なポイント>

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、ご自分の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬を見極め、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに相談してみるのもいいでしょう。

日焼け後のアフターケアで夏に負けない肌を

日焼け後の肌をうっかり放置してしまうと、光老化によるシミ・シワや、肌のバリア機能の低下による乾燥、感染などが起こりやすくなってしまいます。

日焼け後はすばやい冷却とたっぷり保湿を忘れずに行いましょう。

水分・ビタミン補給、漢方薬などでの内側からのケアもおすすめです。

なお、漢方薬を服用する場合は、ご自身にあった漢方薬を知るためにも専門家に相談するとよいでしょう。

ぜひ試してみてください。

<この記事を書いた人>

皮膚科医 金城 里美
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。

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