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飯豊まりえさん、25歳を語る。年を重ねるのが楽しみなワケ

  • 2023.8.6

新ドラマ「何曜日に生まれたの」主演をはじめ、昨年はNHK朝ドラで印象的な役どころを務めるなど活躍中の飯豊まりえさん。俳優としてのターニングポイントや、25歳という“いま”について、理想の年齢の重ね方などについて聞いてみました。

自分の好みがどんどん明確になっていく

――これまでのキャリアで、ターニングポイントとなった出来事とは?

飯豊まりえさん(以下:飯豊): たくさんありますが、野島伸司さんの作品に出演させていただくタイミングがいつもターニングポイントになっている気がします。2015年の「アルジャーノンに花束を」に出演した後は、お芝居のお話をいただく機会が増えましたし、2017年の「パパ活」は、ドラマに初めて主役として関わらせていただきました。

今回の「何曜日に生まれたの」も、私にとっては初のプライム帯ドラマの主役という1つのターニングポイントです。それが野島さんの作品で、とても心強く嬉しく思っています。
実は、このドラマのお話をいただく前に、ちょうど野島さんのことを考えていて、夢にも出てきたんです。本当にビックリしましたし、ご縁を感じました。

朝日新聞telling,(テリング)

――昨年はNHKの朝ドラ「ちむどんどん」にも出演され、役どころも含めてお茶の間の話題になりましたね。

飯豊: 若い方からご年配の方まで、本当に多くの方から応援メッセージをいただきました。幅広い年代にファンが多いNHKの朝ドラの注目度の高さを実感しました。私が演じた大野愛という役は、まだ女性が今ほど好きな仕事に就けなかった時代に、女性の新しい働き方を切り開いていった人物です。そんなすごく芯の通った強い女性を演じられたのは嬉しかったですし、とても素敵なご縁をいただけたと思っています。

――今25歳ですが、年齢を重ねることに対する思いはありますか。

飯豊: 年を重ねることはすごく楽しみです。大人になることは、子どもの頃にぼんやり思い描いていた夢や、どんな人間になりたいか、といったあいまいでふわっとしていたものがどんどんくっきりしていくことだと思うんです。自分の好き嫌いも明確になっていく。いろんな人と会っていろんな景色を見て、経験を重ねることで自分というものがどんどんわかっていくんだなと実感しているところです。

実は私、年上の友人が多く、70代の方とも仲良くさせていただいていて、一緒にご飯を食べたりお茶したりするんです。人生の先輩方を見ていると、とても楽しそうだなと思うんです。

年齢を重ねるごとに、責任やプレッシャー、ハードルも上がっていきますが、その分楽しいことも増えるはず。その時その時なりに楽しめたらいいなと思っています。

朝日新聞telling,(テリング)

20代はインプットを大事に

――20代のうちにやっておきたいことは?

飯豊: いまのうちにたくさん本を読んだり、絵を見たり、歴史を勉強したり、アウトプットだけでなくインプットをしていきたいですね。インプットによって自分の好みがわかり、自分自身を知ることにもつながるのかなと思います。

最近、夏目漱石の全集を買ったんですよ。届いてみたら文庫本ではなくて、図鑑みたいな厚さでした(笑)。これは絶対読み切りたいなと思っています。

――telling,の読者には、年齢に焦りを感じたり、仕事や生き方に悩んだり、やりたいことがあっても一歩を踏み出せずにいたりする人もいます。

飯豊: 私にとって20代は、自分の意見だけでなく、周囲の意見にも耳を傾けながら、自分の視野を広げる時期だと思っています。私も、躊躇したり萎縮したりすることはありますが、振り返ってみると、結果的に挑戦していることが多いですね。20代はまだ先輩の背中を見ながら行動できる年齢だと思うので、10年後、20年後への投資だと思って、いろんなことに挑戦していきたいなと思っています。

一度きりの人生なので、この先も後悔しないように、自分らしく丁寧に生きていきたいです。人生思ったようにはならないけれど、結局は自分で実際に行動した通りになっていくものなのだと信じています。

朝日新聞telling,(テリング)

■尾越まり恵のプロフィール
ライター/株式会社ライフメディア代表。福岡県北九州市生まれ。雑誌、WEB、書籍でインタビュー記事を中心に取材・執筆。女性のハッピーを模索し、30代はライフワークとしてひたすらシングルマザーに密着していました。人生の決断を応援するメディア「わたしの決断物語」を運営中。

■岡田晃奈のプロフィール
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。

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