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自己破産したらクレジットカードは作りにくくなるってホント?作成可能なカードはある?

  • 2023.8.4

自己破産してしまうと、これまで使用していたクレジットカードが使えなくなり、さらにクレジットカードに新規で入会できず、生活が不便になるかもしれません。

今回は自己破産とクレジットカードの関係について解説します。

■自己破産するとクレジットカードの審査が厳しくなる?!

自己破産とは、返済不能に陥った個人が裁判所に破産の申し立てをすることです。裁判所が免責を認めると、債務がすべて免除されます。

しかし、自己破産の情報はクレジットカードの情報を管理する信用情報機関に記録され、一定期間保存されます。この情報が通称「ブラックリスト」です。

自己破産はもちろん、長期の延滞、代位弁済などもブラックリスト入りの要件です。情報は短いものでも半年、長いものであれば5年から7年の間、保存されます。

クレジットカード会社は、入会申し込みが届くと信用情報と照合して審査します。自己破産でリスト入りしていると、審査の段階で落とされてしまいカード作成ができません。

また、自己破産した時点で持っているクレジットカードは強制解約されます。

■デポジット型や家族カードなら自己破産後でも作成可能

自己破産後は信用力が極端に低く、返済能力に疑問を持たれている状態ですので、新規のクレジットカード作成が困難です。

しかし、以下の2パターンならクレジットカードの作成が可能です。

●デポジット型のクレジットカード

1つ目はデポジット型のクレジットカード作成です。

あらかじめ決められた金額を保証金(デポジット)としてカード会社に預けます。利用者は保証金の範囲内でカードを利用できます。

支払いは一般的なクレジットカードと同じく、翌月・翌々月に支払います。期日までに支払いを済ませると、利用枠が回復して使用できるようになります。預けた保証金は退会時に返還されます。

●家族カード

2つ目は家族カードです。

自己破産後、自分名義のクレジットカード作成は困難になりますが、家族の誰かが契約しているカードの家族カードであれば使用可能です。

ブラックリストに載るのは、自己破産や延滞などの金融事故を起こした本人の情報のみなので、家族のカード作成まで影響が及びません。

■デビットカードなら自己破産後でも作れる!

デビットカードは買い物すると同時に、銀行口座から引き落とされるカードです。

カード会社からお金を立て替えてもらうわけではないため、自己破産後でも作成することができます。銀行口座さえ持っていれば作成可能という点でも、ハードルが低いといえます。

■自己破産しない家計管理が大事

自己破産には債務を免除してもらえるという大きなメリットがある一方、クレジットカードを含む金融機関からの資金調達が困難になるというデメリットがあります。

クレジットカードを利用する際は、自分の収入に見合った利用を心がけなければなりません。延滞や自己破産といった金融事故を引き起こさないよう家計管理をし、ブラックリスト入りを回避するのが最も重要なことでしょう。

文・馬場正裕(ファイナンシャル・プランナー)
高校教師・学習塾・予備校の講師を経て、現在は金融・保険などのマネー系Webライターとして活動中。主に、金融メディア、SDGsメディア、教育メディアに出稿している。

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