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名物商店街のアーケード、実は開く?!でも1か所だけ開かない…その理由とは【札幌・狸小路】

  • 2023.8.4

7月20日、札幌市中央区の狸小路にオープンした注目の商業施設「モユクサッポロ」。

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グランドオープンの朝は、開業30分前にはすでに狸小路を埋め尽くすほどの人たちが駆けつけ、期待の高さがうかがえます。

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地下街ポールタウンに直結、28階建てのビルには、札幌初出店の生活雑貨の店や様々なグルメを楽しめる飲食店がオープン。

中でも注目の施設が、都市型水族館「AOAO SAPPORO」です。

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「すごいしょ?泳いでるしょ」「ほかの動物園と比べて、すごく近くてかわいくてホントに素敵」と、訪れた人も大興奮です。

モユクサッポロは、その昔、1962年開業のサンデパートがあった場所。

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かつてのサンデパート

その後、1984年には「そうご電器」。

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そうご電器

2002年には、ドン・キホーテ札幌店に。

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ドン・キホーテ札幌店

そして、2018年、建物の老朽化により、その姿を消しました。

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ついにビルが解体…

そんな、モユクサッポロがオープンした狸小路について。
視聴者からの疑問や悩みを調査するHBC報道部の「もんすけ調査隊」に、こんな依頼が届きました。

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「狸小路のアーケードが開くと聞いたのですが、本当でしょうか?どんなときに、どのように開くのか?調べてください」

なんと!狸小路のアーケードもオープンするというのです!

さっそく狸小路に行ってみると…

全蓋式(ぜんがいしき)のアーケードに覆われていて、とても開くようには見えません。

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本当に、このアーケードが開くのでしょうか?

マチの人に聞いてみても…
「わからないです。すいません」
「いや、知らないです。ごめんなさい」

150年の歴史を持つ狸小路商店街のアーケードは、歴史が古く、1958年(昭和33年)から1960年(昭和35年)にかけて最初のアーケードが設置されました。

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狸小路2丁目(昭和30年代)・札幌狸小路発展史より
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狸小路6丁目(昭和30年代)・札幌狸小路発展史より

各丁目ごとに、個性を競い合ってデザインは異なるものに。

そして…1982(昭和57)年に、現在のアーケードが設置されたといいます。

果たして、40年以上も昔のアーケードが、本当に開くのでしょうか?

札幌狸小路商店街の島口義弘理事長に話を聞くと…
「きちんと開きますよ」とのこと!

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札幌狸小路商店街 島口義弘理事長とだっこポン

では、どのように開くのでしょうか?

実際に狸小路のアーケードが、華々しくオープンする瞬間を目撃する日がやってきました!

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なんと!かたくなに天を塞いでいたアーケードが、まるでモーセの海割りの様に、真ん中から真っ二つに割れて、青空が姿を現したではありませんか!

あの巨大アーケードが開くのにかかった時間は、およそ1分半。

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島口理事長によると「天気の良い夏の装飾のしていない日は開けることができるので、開放している」とのことでした。

それにしても、なぜアーケードが開くのか?

実はアーケードが新しく改築された1982(昭和57)年、防災活動に支障がないよう、開閉式にするなどの条件が取り決められたのだといいます。

そうなると次に気になるのが…「7丁目のアーケードは開くのか」?

狸小路7丁目にあるのは、ほかの丁目とは違い、1960(昭和35)年に建てられた昭和の雰囲気が漂うアーケード。
果たして、こちらも開くのでしょうか?

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狸小路7丁目商店会の風早康宏会長は、「いや、開きません」とズバリ。

「天井を見上げれば両サイドは隙間があるので通気性がよくなっている」からだということで、やはり7丁目のアーケードは開きませんでした。

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1955(昭和30)年に制定された「アーケードの設置基準」には、「屋根面の5分の2以上を開放しうる装置を設けること」とありますが、「排煙・換気に支障がない場合、この限りではない」とのこと。

では、道内の他の商店街のアーケードは、どうなのか?

1990(平成2)年に建てられた、小樽市の小樽サンモール一番街は…「開く」!

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小樽サンモール一番街商店街振興組合の三ツ野篤久理事長によると、「開閉式で消火活動ができる形にしなければ、許可が下りなかった」とのこと。

同じ小樽でも、1966(昭和41)年に建てられた小樽都通商店街のアーケードは開閉できないといいます。

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そして、帯広市の帯広広小路商店街のアーケードは…「開く」!

帯広広小路商店街振興組合の福田治事務局長は「火事のときにアーケードが閉じていると、風が一方通行で流れて、延焼が広がる。それを防ぐために、開閉式になったと聞いている」と教えてくれました。

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調査結果です。

狸小路商店街のアーケード(1~6丁目)は、消火活動のため開けられる構造になっています。

夏の晴れた日なども開放しているということです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年7月21日)の情報に基づきます。

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