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「ダメ男なのに彼を手放せません…」幸福が逃げていく「残念な女性の共通点」

  • 2023.8.3

ハタから見ると、今すぐ別れた方がいい恋愛関係ってけっこうあります。例えば、男性側に借金やモラハラ、浮気などのダメ要素があるケースです。しかしこうした男性に寄り添う女性は、なかなか別れを自分から決断できないことも多いです。その心には、いくつか共通点もあります。この記事では、代表的な3つの問題を取り上げながら、どうしたらダメ恋愛とケジメをつけられるかを考えていきます。

借金や浮気モラハラも…“ダメ男”となかなか別れられない女性が抱える問題

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 234

恋愛をしていると、いわゆる“ダメ男”と遭遇してしまうケースがあります。
多くの女性は、自分にとって幸せとはかけ離れたダメ男の存在に、わりと早いタイミングで見切りを付けて次の出会いに期待をします。しかし中には、相手との関係をなかなか切れず、ズルズルと恋愛を続けてしまう女性がいます。

ひと昔前なら「だめんずうぉーかー(ダメ男を渡り歩く女)」なんて呼ばれていたコトもあるこの手のタイプの女性達は、実は恋愛においていくつかの共通点があります。
今日は代表的な3つの問題を取り上げながら、どうしたらダメ男との恋愛をスッパリ手放せるかを考えます。

彼の良い部分を過大評価している

最初に紹介するのは、ダメ男のいい部分を過大評価するあまり、「彼にもいいところがある!」となかなか別れを決断できないケースです。
そもそも人間は、ギャップがあるほど良い部分を過大評価する心理が働くと言われています。見た目は怖そうな人がお年寄りに優しくしていると、思わず「いい人なんだ」と思ってしまうのも、この心理が働いているからです。

こうした心の働きにより、ダメ男のことを高く評価し、なかなか「ダメ」をまっすぐに認められないケースを、筆者は多数見てきました。

・普段まったく甲斐性がないんだけど、体調が悪い時に看病してくれた
・モラハラっぽいんだけど、仕事はものすごく真面目に頑張っている
・ギャンブル好きで借金があるけど、ご飯を作ってくれる家庭的な一面がある

などが、筆者が過去に見聞きしたダメ男達のエピソードです。
もちろん看病してくれたり、仕事を頑張ってくれたりする良い面は評価すべき部分です。しかしそれと彼の悪い部分(ここでは甲斐性なしやモラハラ、借金など)を天秤にかける必要はありません。

悪い部分だけを見た時、自分の幸せに必要なモノなのか。あっても許せる範囲のものなのかを、冷静に見定めていく必要があります。

人間関係の縁切りがとても苦手

人生20年30年と生きていれば、人との縁が自然と切れることもありますし、自分から縁を切ることを選択するときもあります。
それは人が成長し、前進していく上で避けられないことです。ダメ恋愛を続けがちな人たちは、後者である「自分から縁を切る」という選択を取るのがとっても苦手です。

・彼が傷ついたら悪い
・別れた後にいろいろ面倒になったら嫌だから
・大嫌いになったわけじゃないし(でも自分にとっては負担)
・本当は別れを決断するようなことじゃないのかもしれない
・もしかしたら関係が良くなるかもしれないし

彼との縁を自分から切れない人の多くは、上記のようなことをよく口にします。
心の裏側には、「自分なんて」といった、自分を後回しにするクセが発動しているケースも多いです。自己肯定感とも言い換えられますが、自分から別れを切り出せずズルズル関係を続けるタイプは、自分の人生や自分の負担よりも、相手にかかる「別れによる精神的負担」や「関係の変化によるストレス」を優先して考えてしまいがちです。

その結果、自分としては負担が大きくなっているのに、なかなか「人間関係の損切り」ができないのです。

こうしたタイプが抜け出すためには、常日頃小さいことから自分を1番に考えて行動するといったクセを意識するのがオススメです。

・自分が何を食べたいか
・今自分が何をしたいか
・自分にとって不快なものは何か

などなど、自分を中心に物事を考え決める練習は、日常にあふれています。

最初は「自分の意志とは?」と、分からないことも多いです。しかし繰り返すうちに、だんだんと感度が研ぎ澄まされていきます。こうした自分中心の選択を繰り返すうちに、彼との関係も自分がどうしたいかといった気持ちを中心に、決断がしやすくなるかもしれません。

いつか相手が変わると信じている

人間関係は、付き合う人次第で良くもなるし悪くもなります。

「だから目の前の彼も、いつか変わる日がくるかもしれない…」

そんな風に考え、いつまでも別れない女性がとても多いです。

断言しますが、彼が女性にとっての「いい男」に変わる可能性は十分あります。が、そのタイミングがいつ来るかは、神様しか分かりません。もしかしたら、一生来ないかもしれません。
ただ1つ言えるのは、人は誰しも「他人を変えることはできない」という、当たり前の事実があるだけです。
女性側から見て、彼のためになりそうなことをアレコレ尽くしたとしても、それで彼が変わる可能性は高くありません。なぜなら、彼の問題はいつまでたっても彼が挑むべきものだからです。

ここで1つ筆者が知っている事例を紹介します。A子が知り合った彼は、当時働きながら難関資格にチャレンジ中でした。ほどなくして2人は付き合い始めたそうですが、1年たっても2年経っても、彼は難関資格を取得することはありませんでした。
それだけならまだしも、今度は転職したいと言い出し、同時に結婚の話も出たりして親族挨拶などが進むも、結局彼が決定打を避け、話しがそれより先に進むことはありませんでした。

2人は4年半付き合いましたが、結局彼の資格取得は叶わず、結婚も転職も話が進まず、A子がシビレを切らして別れを告げました。そこから1年半後、A子は風の噂で彼が難関資格を取得したと聞きました。さらに3年後、資格を活かして独立し、結婚もしたと聞いたそうです。A子は「環境が変わると人が変わることもあるんだな」と感じたそうです。

この彼が“いい男”になったのかは分かりません。少なくとも、資格取得や転職、結婚といった重要タスクを後回しするような男性ではなくなったことは事実です。
A子は当時、彼をサポートするため、家賃分を負担したり、彼の人脈形成にプラスになりそうな人を紹介したりした時期があったそうです。しかし、彼の変わるキッカケはA子ではなく、別の何かにあったのです。

この事例からも分かるように、人が変わるキッカケは、彼女(あなた)でないこともよくあります。だからこそ、「相手が変わるのを待つ」「相手をきっと変えてみせる」といった思考は持たないことをオススメします。

ダメ男との恋愛でやりがちなクセについて、3つ解説しました。彼の人生は、あなたの人生とは別の物です。少し冷たいかもしれませんが、「彼と私の人生」とセットでいろいろと考える前に、「私の人生」をまず考え、彼との関係を整理していくことをオススメします。
ここであげた考え方を参考に、ぜひいい人生と、いい関係を築いてくださいね。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

©nd3000/Gettyimages

文・おおしまりえ

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