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【サク読みレビュー】『マイ・エレメント』は色が重なり合ったときの美しさを教えてくれる

  • 2023.8.3

ディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』は、色彩豊かな映像美と普遍的で力強いメッセージで、一人一人が持つ“色”と、それが重なったときの美しさを教えてくれる。(フロントロウ編集部)

【あらすじ】『マイ・エレメント』

火・水・土・風の“エレメント(元素)”たちが暮らすエレメント・シティにはルールがある。それは、“違うエレメントと関わらない”こと…。だがある日、父の店を継ぐために頑張る火の女の子〈エンバー〉は偶然、自由な心を持つ水の青年〈ウェイド〉と出会う。ずっと火の街にいたエンバーは、彼と初めて世界の広さに触れ、自分の新たな可能性を考え始める。「私の本当にやりたいことって…?」 決してふれあえない火と水のふたりの心がふれあうとき、シティに色鮮やかな奇跡が起きる――。

『マイ・エレメント』のサク読みレビュー

赤、青、黄、緑。どんな色も1色だけでも美しいが、重なり合うともっと美しくなる。『マイ・エレメント』はそんなことを教えてくれる映画だ。

画像1: 『マイ・エレメント』のサク読みレビュー

舞台となっているエレメント・シティにある“違うエレメントと関わらない”というルールを持ち出すまでもなく、違いを認め合うことは現実世界においても簡単なことではない。本作は簡潔に言えば、すべてが正反対の主人公である2人が、お互いの違いにどんどん惹かれ合っていく様子を、カラフルかつ美しく表現した作品。

それは普遍的なメッセージでありながら、言い換えればありきたりで単調にもなりうるテーマだが、そこはさすがピクサー。愛さずにはいられない、“火らしさ”と”水らしさ”全開のキャラクター設定に、シティの景観や住民たちの色鮮やかな映像美が、本作を唯一無二のものにしている。

画像2: 『マイ・エレメント』のサク読みレビュー

そして、本作の見所は必ずしもロマンスだけではない。家族との関係性やアイデンティティといった個人的な葛藤も描いており、自分自身の色が持つさらなる可能性にも向き合わせてくれる。観賞後には、自分自身の心のパレットを見てみてほしい。よりカラフルさを増しながらも、自分の色はより美しく、一層際立って見えるはずだ。

画像3: 『マイ・エレメント』のサク読みレビュー

ディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』は8月4日(金)全国ロードショー。

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