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小池栄子のお悩み相談室 第13回:「一人行動がラクすぎる。この先、コミュニケーションが面倒になってしまうのでは‥と悩み中」 (31歳・フリーランス)

  • 2023.8.3

仕事、プライベート、家庭生活含め、日々頑張っている人ほど悩みは尽きず、誰かに聞いてもらいたい、いいアドバイスが欲しい…そう思っている女性たちの声がHanako編集部に寄せられています。そこで、女優としてひときわ存在感を放ち、かついつもスパッと気持ちのいい発言をされている小池栄子さんに、人生の先輩としてアドバイスをしていただくこととなりました!隔週更新でお届けします。

―― 一度ぬるま湯に浸かってしまうと、本当にこのままでいいのか…? という自問自答をしながらも、なかなかそこから抜け出せないもの。今日はそんなお悩みです。

本日のお悩み

コロナ禍を経て、人と接することが億劫になった気がします。仕事相手に会うなどは大丈夫なのですが、プライベートや仕事仲間たちとの日常会話の機会がぐっと減り、それに慣れすぎたのか、人と話すことやコミュニケーションを取ること自体が面倒になってしまいました。イライラするほどではないのですが、余計な話や無駄話は、受け流したり、早く終わらないかな、と思ってしまうのです。LINEも面倒で、既読無視したり、キャッチボールが面倒になって途中でやり取りをやめてしまうことも多いです。最近は推し活もほぼ一人。スケジュールを合わせる必要がないことがラクすぎて、自分から誘うことは、ほぼなくなりました。もともと人に気を遣うタイプだというのもあり、傾向に拍車をかけているのかなと思っています。悪いことでもないのかなと思いつつ、コミュニケーションがどんどん面倒になってしまうのも考えものだと思っています。(31歳・フリーランス)

――コロナ禍で距離を取らざるを得なくなり、人恋しくなったという人もいれば、逆に一人がラクだということに気づいてしまった人もいるんですね。

でもこれって、コロナ禍によって自分の本来のペースに気づけたということですよね。今まで無理していたってことに…。逆によかったのではないでしょうか。

――そうとも考えられますね!

それに、フリーランスをしているならなおさら、まったく人とコミュニケーションをとらなくなったわけではないでしょうし。コロナ禍によって何かに気づいた、いい例だと思いますよ。いままで無理していたんじゃない?

――すごく救われる言葉ですね! そしてこの方、推し活も一人でやっているようですね。

それはすごく共感できます。私も、映画や舞台鑑賞って一人で行く派だから。それは推し活とまではいかないかもしれないけど、その作品の世界観とか余韻に浸りたいんですよね。誰かと一緒に行くと、どこどこで待ち合わせて、観たあとも「お茶する?」「帰りどっち方面だっけ?」って気を遣わなければいけないでしょ。

――そうなんですね。でも、どうしても誰かと行く状況になったらどうされるんですか?

客席待ち合わせ、時には客席解散です(笑)。いい作品を観たあとって、誰とも何も喋りたくないぐらい感動している時ってあるじゃないですか。だから直後はなるべく、自分の脳内だけで酔いしれたいんです。これは昔から。基本趣味は一人で楽しみたいです。マイペースっていうのかな。だから、この相談者の方にとても共感します!

―― 一人で過ごす時間が増えて長くなるほど、どんどんコミュニケーションを取るのが面倒くさくなってしまい、いざとなった時にまた前のようにコミュニケーションを取れるのか…という漠然とした不安なのかもしれませんね。

でもいつか、一人のペースに飽きてきて、自分からコミュニケーションを取りたくなる時期も、また来ると思いますよ。みんなと楽しくご飯に行きたいなとか。その時はまた前のようにコミュニケーションを取ればいいのではないでしょうか。だからこの悩みに関しては、気にする必要は全然ないと思う。むしろ、本来の自分に気づけてよかったのではないでしょうか。

マイペースっていうか自己中(笑)。一人行動って気楽です。

――本来の自分に気づけるって、いいことですよね。

そう思う。そして私もいまやっと、“既読無視する人ってこういう人なんだ!”ってわかりました(笑)。

――こちらにも気づきがありましたね(笑)。でも、“既読無視”って、どのくらいの期間返信しないことを指すんですかね。
私の感覚では2日ぐらいかな。普段からLINEをそれほど頻繁に見ない人でも、例えば私の場合は寝る前とか朝起きた時に一回確かめるんですけど、あとで返事し忘れたなとか気づきますよね。でも、そうじゃない人もいると思います。ずっと携帯を見ない人とか、返事はいつでもいいやって思うタイプの人とか。

――人それぞれ、ペースがありますもんね。既読無視されてもあまり気にする必要はないかもしれません。ちなみに小池さんは、昔から結構一人で行動されるのが好きだったんですか?

学生時代は部活とかもちろんみんなでやっていたけど、ただ「全員で同じ温度でやりましょう」みたいなのは苦手でしたね。今日はサボっても、また自分で挽回するからって思ったり。昔、番組で社交ダンスをやった時なんかは、本当に練習が嫌いで、でも「本番はちゃんとやるから!」とか言って、先生からよく注意されていました(笑)。「練習しない人が本番でできるわけがない」って。マイペースとも言えるけど、自己中でもあるのかも。

――あははは(笑)。でも相談者もそうだし、小池さんもそうですが、一人で推し活したり映画や舞台鑑賞できる人って、大人だと思います。

一人行動って気が楽なんですよね。 この相談者さんには、このまま突き進んでいただきたいです。

こいけ・えいこ/1980年11月20日生まれ、東京都出身。舞台、映画、TV、CMなど幅広く活躍。近年出演した主な作品は、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、ドラマ『競争の番人』ほか多数。一方で、現在放送中のテレビ番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京)、『クレイジージャーニー』(TBS)、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ)にレギュラー出演中。また、7月4日からは主演ドラマ「ラフな生活のススメ」(NHK総合 毎週火曜23:00〜)が放送開始予定。

Photo : Syu Yamamoto text : Aya Wakayama

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