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「今日は学校休みたい……」母の機嫌をうかがいながら過ごす日々<癇癪持ちの気持ち>

  • 2023.8.2

幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。転校先のクラスに馴染めないすみかさんですが、毎日一緒に帰る隣のクラスのいーちゃんとは話せるようになりました。そして「本」と出会い、すみかさんの学校生活は楽しいものに変わります。休み時間のたびに図書室へ行き、司書の先生とも仲良くなりました。たまにクラスメイトにイタズラをされることもありましたが、本の世界に没頭することであまり気にせず過ごしていました。

読書にハマって楽しい学校生活を送っていたすみかさんですが、班決めで言われた一言をきっかけに心がモヤモヤし始めます。「すみかと一緒で最悪」と同じ班になった子から言われ、話さずにいることも嫌がられるんだと気づきました。みんなと話したい、おもしろいときは笑いたいと思いますが、なぜかクラスではそれができません。自分はおかしいのかな、二重人格なのかな……と考えることも。そして音楽の授業をきっかけに、すみかさんはある行動をとるようになります。

「もっと大きな声で!」先生の注意が気になり……

小学1、2年生のころは「学校に行かないー!」と毎朝大騒ぎをしていたすみかさんですが、3年生になると行きたくないときは仮病を使うように。きっかけは音楽の授業中に「声が小さいよー、もっと大きな声でー」と言われたことでした。「もっともっと」と言われると責められているような気持ちになり、音楽の授業がある日はどうしても学校に行けず……。毎週休むようになりました。

音楽の授業がある日はお母さんに「休みたい」と伝えますが、これが毎回大変。お母さんの機嫌が良くてスムーズに休める日がある一方、「学校行けよ!マンガばっかり読んで!」と怒られることもしばしば。お母さんが怖かったので、休む日は多くて毎週1回までと決めて登校していました。

大人も仕事を休みたいと思う日はありますし、イヤなことがあれば憂うつになりますよね。こういうとき、親は悩みの種(すみかさんの場合は音楽の授業)を子どもに聞いて克服するよう動くのがいいのか、無理強いせずに学校を休ませるほうがいいのか、悩みどころですよね。子どもの様子を見ながら判断していくのがベストなのかもしれませんが、親もまた人間。感情のコントロールが難しいですよね。


著者:マンガ家・イラストレーター すみか

自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。

ベビーカレンダー編集部

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