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【調査結果】消費者の7割が「女性アスリートのリアルな姿」をビジュアルに求めている

  • 2023.8.2

女性アスリートの権利を侵害する、プレー中の盗撮や性的写真の撮影問題。日本で「撮影罪」からアスリートが除外されたことが問題視されるなか、世界最大のストックフォトサイトiStockを運営するゲッティイメージズが調査研究より発表する、“女性アスリートのリアルな姿をビジュアルを通して表現する”コツを紹介。(フロントロウ編集部)

女性アスリートの盗撮や性的写真問題

2023年7月20日にサッカーの FIFA ⼥⼦ワールドカップ(W 杯)オーストラリア&ニュージーランド⼤会が開幕し、女性アスリートへの注目が集まっている。一方で、女性アスリートの撮影にはこれまでさまざまな問題があった。

女性アスリートの盗撮や性的な要素を強調したかたちでの撮影、そうした画像のネットでの拡散といった、女性アスリートを侮辱するような行為はたびたび起きている。スポーツ界やアスリートからも撲滅の声が上げられているにもかかわらず、7⽉13⽇に日本で施⾏された、性的な部位や下着をひそかに撮る行為を処罰する「撮影罪」(性的姿態等撮影罪)には、競技中のアスリートの撮影は着衣の上からの撮影であるためという理由で対象にならず、物議を醸している。

女性アスリートのビジュアルをめぐる消費者の意識

画像: 995281896,Belinda Howell,GettyImages
995281896,Belinda Howell,GettyImages

そういった性的画像でなくても、これまでスポーツをする女性のビジュアル表現は偏ってきた。

世界最⼤級のストックフォトサイト「iStock」を運営するゲッティイメージズによれば、過去十年間で一貫して人気があった写真は、スリムな⼥性がランニングやヨガ、筋⼒トレーニングなどの運動をしているビジュアル。実際には女性とスポーツの関わり方は多様化しているにもかかわらず、広告やメディアで使われるビジュアル表現には偏りがある。

しかし、消費者の間では「平等」の意識が広がりつつある。ゲッティイメージズのビジュアル調査「VisualGPS」によれば、世界では消費者の7割以上が、「⼥性アスリートを、美しさや魅⼒ではなく、技術や運動能⼒に焦点を当てたリアルな姿で表現してほしい」と求めていることがわかった。

女性アスリートのリアルな姿を表現するビジュアルのポイント

iStock を運営するゲッティイメージズが提案するビジュアル選びのポイントがコチラ。

1 ボディ・ポジティブを取り入れていますか。
スリムな女性ばかりではなく、さまざまな体型の女性を取り入れることで、インクルーシブな女性の美しさを表現しましょう。

画像: 1158737675,Trevor Williams,GettyImages
1158737675,Trevor Williams,GettyImages

2 多様な年齢層を反映していますか。
生涯スポーツへの参加を奨励し、年齢にまつわる固定観念を打ち破り、将来の世代にインスピレーションを与えるため、50歳代以上の世代や子どもたちの割合を増やしましょう。

画像: 508299578,JohnnyGreig,iStock
508299578,JohnnyGreig,iStock

3 多様な女性の姿を表現していますか。
特定のスポーツや活動に偏ることなく、さまざまなスポーツや活動を行う女性を反映させましょう。

画像: 1040450254,SolStock,iStcok
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4 様々なレベルのアスリートが反映されていますか。
プロのアスリートや、プロ以外でもスポーツを実践している個人にスポットを当て、スポーツに携わる女性の献身や功績、多様な経験を紹介しましょう。

画像: 1458511039,staticnak1983,iStock
1458511039,staticnak1983,iStock

5 女性の真の姿や感情を捉えていますか。
スポーツの厳しさ、勝利する喜びなど様々な感情を紹介することで消費者に親近感を与えましょう。

画像: 700578908,Jessie Casson,GettyImages
700578908,Jessie Casson,GettyImages

6 ホリスティック・ウェルネスが表現されていますか。
減量や成功に焦点を当てるだけでなく、メンタルヘルスケアやセルフケアを念頭に置いた、心身のウェルビーングのより幅広い側面を取り入れましょう。

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