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あの都市伝説を美容師が解説!絶対に「自然乾燥してはいけない」驚きの理由

  • 2015.12.24
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“ドライヤーで乾かすと髪が痛む”そんな噂を聞いて、シャンプーの後は髪を自然乾燥させている方も少なくないのではないでしょうか? しかし実は、自然乾燥させることは髪にとってはもちろんのこと、頭皮にとっても危険なことなのです!

そこで今回は美容師の著者が、都市伝説の真相と正しいドライヤーの使い方をご紹介します。

 

■「ドライヤーで髪が痛む」は都市伝説

実際のところ、髪の毛はドライヤーくらいの熱ではほとんど痛みません。ドライヤーはJIS(日本工業規格)の規定で、一般的なものでは100~110℃と温度が決まっています。そう、ヘアアイロンよりずっと低い温度なんです。しかもヘアアイロンとは違い、1箇所に当て続けることはないので、髪が痛むことはほぼありません。

 

■恐怖!絶対に「自然乾燥させてはいけない」2つの理由

(1)内側から髪が痛む

髪はのり巻きのような3層構造になっており、1番外側をキューティクル(毛小皮)というウロコ状の膜が覆っています。ツヤの源としても知られているキューティクルですが、外からの水分や熱によって簡単に開いてしまう性質があり、髪を洗った後はオープンな状態になっています。

そのため、濡れまたまま放置してしまうと、中にあるたんぱく質や水分が漏れてしまい髪のダメージにつながります。

また、自然乾燥の場合、かなり時間が経たないと完全には乾いた状態になりません。その結果、多くの場合、濡れたまま寝ることになってしまいます。濡れた髪のまま寝ると前述の通り髪の毛は開いた状態にあるため、枕や寝具との摩擦でますます傷んでしまう可能性があります。

(2)ニオイだけじゃない!「毛が抜ける」原因にも

濡れた洗濯物や雑巾が臭ってくるように、髪も濡れたままでいると雑菌が増殖し嫌なニオイがしてきます。さらに、頭皮のかゆみや炎症につながる危険性も! 最悪の場合は脱毛や頭皮の病気にもつながるので注意が必要です。

 

■美しい髪をつくる「正しい」ドライヤー3ステップ

やり方さえ間違えなければ、ドライヤーが原因で痛むことはほぼありません。正しい髪の乾かし方をマスターしましょう!

(1) しっかりタオルドライし、頭皮→中間→毛先の順に優しく包み込むように水分を取っていきます。このとき、髪の毛をこすり合わせないように丁寧にすることがポイントです。

(2) タオルドライと同じ手順で生え際から毛先に向かって乾かします。ドライヤーは髪から10センチくらい離して左右に振りながら乾かしましょう! 1箇所に当て続けることはないようにしてください。

(3) 7〜8割ほど乾いてきたら、冷風に切り替えて乾かします。冷風で乾かすとキューティクルが閉まりツヤも出てくれます。

 

頭皮と髪の健康を保つためにはドライヤーは必要不可欠です。しかし、1箇所に当て続けるなど使い方を誤れば必要な水分まで奪われ、髪と頭皮を傷めることに繋がります。“正しいドライヤーの使い方”をして美しい髪と頭皮を手に入れましょう!

【著者略歴】

※ 小泉順一朗・・・ 美容師。都内美容室勤務を経験後、22歳で40年の歴史を持つ美容室を引き継ぎ『Total beauty kawada 川田美容室』を設立。数々のコンテストで県優勝、全日本選手権では入賞経験をもち、現在も全国を飛び回り日々レベルアップに務めている。お 客様が美容室・ヘアスタイルが楽しくなるサロン作りをコンセプトとしており、ブログLINEなどでも日々のケアなどを発信、アフターフォーローにも務め ている。

【画像】

※ Andriy Goncharenko / shutterstock

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