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「みっともない」息子のやさしさで改心!?夫の異常行動が直ったきっかけとは?<食料を食いつくす夫>

  • 2024.8.1

夫は、妻の料理を残さずキレイに食べてくれる、明るくてやさしい人。新婚当初、たくさん食べる夫をほほ笑ましく思っていた妻ですが、数年後、夫の身勝手な食い意地に苦しめられていました。翌日の分を想定して作ったものまで、すべて食べてしまう、“食いつくし系夫”。あまりガミガミ言わないようにしていた妻ですが、息子のものを食べてしまった際は、さすがに激怒。しかし、夫の自分勝手な行動が直ることはありませんでした。そんな中、家族で夫の実家に帰省すると、同じタイミングで帰省していた義弟の妻から、お菓子の詰め合わせをもらった息子。大喜びで「少しずつ、みんなで食べよう」と目を輝かせていました。しかし、妻と息子が就寝後、晩酌をしていた夫と義弟が詰め合わせの袋を勝手に開け、食べてしまったのです。妻に促され息子に謝りに行った夫は、あろうことか、「あんなところに置いておくのも悪いんだぞ?」と、まるで息子が悪いかのように息子に話しました。一緒にお菓子を食べた義弟と共に、ヘラヘラしながら息子に謝る様子を見て、声を上げたのは義妹。「泥棒と一緒です。盗み食いです。大人として恥ずかしいです」ときっぱり伝えました。

夫は妻に、「お前からも言って! ウチじゃよくあることなんだよ」と助けを求めますが、義妹に触発され、妻も本音がこぼれます。

「私、今まであなたの盗み食いを許したこと、一回もないよ? ただ、ムダだって失望してただけ。本当に恥ずかしい。義妹ちゃんが言ってくれて、客観的にどう思われてるかわかったでしょ」

そして、お互いの夫の“食いつくし行動”を言い合い嘆く、妻と義妹。その様子を見て、やっと反省の色を見せた夫と義弟は、食べてしまったお菓子の代わりをスーパーに買いに行き、改めて息子に謝罪しました。

すると、「いいよ! でも、おばちゃんにも謝ってね。おばちゃんが買ってきてくれたやつだから」と大人な対応を見せた息子に夫は……。

息子の言葉をきっかけに、成長する夫

息子の言葉に、考え込む様子を見せた夫は……。

そんな出来事から、しばらく経ったある日。

夫に染み付いた“食に対する執着”は、そう簡単に拭い切れるものではありません。しかし、妻が指摘すると、以前のように開き直ったり、反論することはなくなった夫。自分で考えて、改善しようとする様子が見られるようになりました。

「これパパにあげる! みんなで食べた方がおいしいんだよ!」

夫からの謝罪の印にもらったお菓子を、夫に分けようとする息子。妻や義弟、義妹、おじいちゃんやおばあちゃんにもあげるというのです。

「今まで、食ったやつが偉くて、食べたら食べた分、得したような気分になっていた」という夫。息子の言葉で、考えに変化が……。

「そうだな。みんなで分けて食べよう」

これまで妻が何と言おうと、聞く耳を持たなかった夫の口から「みんなでわけよう」という言葉が出たことで、妻は安堵していました。

そんな出来事から、しばらく経ったある日。会社から「息子とママと食べようと思って」とお菓子を持ち帰ってきた夫。

「ほんと変わったよね! 義妹ちゃんと息子のおかげかな」

笑みがこぼれる妻に、改めて謝罪する夫ですが、いまだに食に対する執着は残っているそう。

「やっぱり周りから見るとみっともないってわかったからさ、気をつけないと」

夫なりに努力を続け、妻が指摘しても、以前のように開き直ったり反論したりすることはなくなりました。

たくさん悩み、怒り、時間はかかりましたが、家族で楽しく食卓を囲めるようになり、妻は幸せを感じるのでした。

息子や義妹からの言葉をきっかけに、考えを改めた夫。妻以外からの指摘で事の深刻さに気づいたかたちになりましたが、これまで夫を見捨てず、根気強く付き合ってきた妻がいてこそのハッピーエンドですよね。

単に“食欲旺盛”なのであれば、まったく問題なかったこと。夫の場合、周りの気持ちを考えられない、“身勝手な食欲”で、家族を苦しめていました。食に関すること以外でも、家族で過ごす毎日には、お互いを思いやる気持ちが必要不可欠ということを、改めて考えさせられますね。


著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ

ベビーカレンダー編集部

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