「うちの子は発達障害じゃないよね？」子どもの発達に向き合う母の葛藤と成長を描く物語

わが子の発達障害を受け入れられない。「障害」という言葉に抵抗を感じ、療育も拒否する親は少なくありません。今回ご紹介する作品は、はちみつこ(@hachi_mitsu89)さんのご友人の体験談です。出産を機に変わる夫婦の関係性や、子どもの困り事に気づく大切さを描く『5歳娘の発達に向き合った話』をご紹介します。ダイジェスト版でどうぞごらんください。

娘を障害のある子にしたい訳？

今回の主人公りっちゃんの娘、ちいちゃんは小学一年生。ちいちゃんが5歳のときに、耳の検査を受けるために行った病院で激しく泣いてしまい、その場で先生から発達検査を受けるようアドバイスされていました。が、夫は「そんなに障害のある子にしたい訳？」と検査を拒否したのです。

娘は発達障害なのだろうか。これは、母が娘の発達に向き合い葛藤する様子を描いた漫画作品です。

今までと違う？娘への違和感。

一度スイッチが入ると、なかなか泣き止むことができない娘。それに付き合う母も、心身ともに疲労と戸惑いが溜まっていました。人目も気になりますし、娘の発達についても不安を感じたことでしょう。

しかし、迎えに来た夫は何も知ろうとせずに文句ばかりを言うのです。妻と子どもを一切気にかけない夫の様子に腹立たしさがつのります。

あの時、発達検査を受けていれば…！

5歳のときに勧められた検査を受けないまま、小学校に入学したちいちゃん。入学後、ちいちゃんの様子を心配した担任の先生からも発達検査をすすめられました。これを聞いた母は、5才のときに医師から発達検査を勧められたことを思い出しま、早い段階で療育を受けさせていれば…と後悔の念が襲います。

担任の先生からの言葉にあるように、発達検査を受けることは決して障がいのある子にするということではありません。検査をすることで困り事の原因が分かり、家庭や学校でも子どもが過ごしやすいようにサポートすることが可能なのです。

育児中に少し引っかかることがあったとしても、発達障害があるとは思いたくなくて「きっとそのうちに追いつく」「心配ないはず」と見ないふりをしてしまう方はいるかもしれません。『5歳娘の発達に向き合った話』さまざまな人の視点から娘の発達について描かれ、考えさせられるお話です。

著者：chochiro629