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【京都ナゾ】河原町今出川の大文字山や鴨川を望む鬱蒼とした森の巨大廃屋?「旧伏見宮別邸」

  • 2023.8.2

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区、河原町今出川にある歴史的建造物でもある巨大な廃屋。その謎に迫ります。

河原町今出川の一等地にある巨大廃屋の正体は?

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上京区河原町今出川。すぐ先にはその交差点があり、東には鴨川と賀茂大橋、北には和菓子の出町ふたば、西には京都御苑のある、京都の一等地とも呼べる場所。

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そんな河原町今出川交差点東南角。立派な門構えですが、門の屋根にはシートがかけられ、立ち入り禁止をうながすフェンスも張られ、一体ここは何だろう?と、気づいた時から長らくこの状態で、ずっと昔から気になっていました。そして、この隣にはパチンコ店があり、そのギャップにも不思議な印象を与える場所。

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地域地図を見ると、『了徳寺』というお寺になっています。

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周囲をめぐると、長い塀が続きます。お寺らしい雰囲気をかもしつつ、勝手口を見ると個人の方が住まわれている様子もあり。

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さらに鴨川沿い。南には京都府立医大病院があります。

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その北側、鬱蒼とした森になっていて、中の様子はほとんどわからない状態。おそらく、鴨川沿いを歩く人にとってはここがお寺とはわからないような外観。

じつは、この場所はかつての旧皇族、伏見宮の別邸があり、1892(明治25)年、伏見宮貞愛(さだなる)親王の時に建築された屋敷、さらに江戸後期のものと考えられる門が残ります。その敷地広大で、約4800平方メートルを誇ります。そして鬱蒼とした森の中に洋館らしき建物が見えますが、1926(大正15)年に凍氷商で財をなした山田啓助氏の長男がこの土地を購入。そして1927(昭和2)年に洋館を建築。京都市中心に残る邸宅遺構として最大規模と言われています。

第二次世界大戦後、土地は了徳寺となりましたが住職不在の期間が長らく続き、数年前に真宗大谷派が引き取り、京都府とともにその活用法を検討中とのこと。

この場所からは京都五山送り火でも知られる大文字山、さらに鴨川デルタなど、風光明媚な京都らしい光景が展開し、周辺はかつての宮家邸宅がひしめいた一等地。そんな由緒ある場所が今後どのような活用をされるのか期待したいですね。

基本情報

名称:旧伏見宮別邸
場所:京都市上京区玄武町

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