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70sドイツの映画界を牽引した1人の監督

  • 2023.8.1

Rainer Werner Fassbinder

70sドイツの映画界を牽引した1人の監督

Rainer Werner Fassbinder
Top Photo:「天使の影」© Rainer Werner Fassbinder Foundation

ドイツを代表する映画監督 Rainer Werner Fassbinderの特集上映「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選」が、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下その他全国で順次公開中。




37年という短い生涯で、ナチスから戦後に至るドイツ社会の傷を自らに刻むように40本以上もの映画を製作したRainer Werner Fassbinder。

強烈な個性に貫かれたその作品によって、Wim WendersやWerner Herzogと並んで「ニュー・ジャーマン・シネマ」の代表格とも称された。

「不安は魂を食いつくす」© Rainer Werner Fassbinder Foundation
「不安は魂を食いつくす」© Rainer Werner Fassbinder Foundation
「マリア・ブラウンの結婚」© Rainer Werner Fassbinder Foundation
「マリア・ブラウンの結婚」© Rainer Werner Fassbinder Foundation
「マリア・ブラウンの結婚」© Rainer Werner Fassbinder Foundation

今回の特集では、Fassbinderの美学が極まる3作品を上映。

未亡人の白人掃除婦 Emiとモロッコから来た若い移民労働者 Aliの美しく残酷な愛の物語を描き出した傑作「Ali: Fear Eats the Soul(邦題:不安は魂を食いつくす)」(1974)、戦争末期の混乱の中で、運命に翻弄されながらも逞しく生き抜く女性の姿を戦後ドイツの復興と共に描いた代表作「The Marriage of Maria Braun(邦題:マリア・ブラウンの結婚)」(1978)、Fassbinderが原作、脚本、出演を務め、スイスの名匠 Daniel Schmidが監督した、2人の男性の間で揺れ動くある娼婦の物語「Shadow of Angels(邦題:天使の影)」(1976)がラインナップする。

「天使の影」© Rainer Werner Fassbinder Foundation
「天使の影」© Rainer Werner Fassbinder Foundation
「天使の影」© Rainer Werner Fassbinder Foundation
「天使の影」© Rainer Werner Fassbinder Foundation

矛盾や悲しみの中で葛藤する、人々の剥き出しの姿。
スキャンダラスな描写に宿るほのかな光が、画一的な幸福の認識を揺るがしていく。



MERMAID FILMS
03-3239-9401



【Rainer Werner Fassbinder】
RELEASE DATE:7月28日(金)
※Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下その他全国で順次公開
FILMS:
「不安は魂を食いつくす」(1974)
「マリア・ブラウンの結婚」(1978)
「天使の影」(1976)
WEBSITE:fassbinder-film-2023.jp

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