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「いくつになっても新しいことは始められる!」52歳でベビーシッターの仕事をスタートしてみたら

  • 2023.7.31

ライターの仕事量がなかなか安定しないこともあり、何か新しいことを始めようかなと考えたとき、ふと目に入ったチラシがベビーシッター募集でした。保育士の資格がなくても育児の経験があればできるということだったので、思い切って応募をすることに。育児経験はもちろんのこと、今までしてきた経験も生かすことができ、仕事に楽しさや、やりがいも見い出すことができました。

今までの知識や経験を生かしたい

私が今まで一番長くしてきたことは、妊娠・出産・育児関連の雑誌や書籍を作る仕事でした。そのため、大学の先生や小児科の先生、管理栄養士の方に取材に行くこともあり、赤ちゃんや子どもに関わることがたくさんありました。私自身、2人の子どもを育て、子どもが17歳と19歳になり、だいぶ手が離れてきたところ。小さい赤ちゃんや子どもと関わることは減っていましたが、今までの知識や経験は十分生かせるのではないかとベビーシッターへの応募を決めました。

募集のチラシには30~60代のスタッフが大活躍、空いている日時、都合の良い2~4時間、ダブルワーク可ということが記されていました。これならライターの仕事と調整しながら受けることができると思い、これも応募の決め手に。

また、仕事内容も個人宅に伺うベビーシッターからウエディングシッター、法人のイベント託児などがあり、どれも興味を引かれました。

赤ちゃん、子どもとの触れ合いで感じること

面接を受け、事務所での研修を受け、無事登録。メールで仕事の依頼が来て、日時や場所、仕事内容を見て依頼を受けるかを決めます。実際4時間以上の仕事もありましたが、都合の良いとき、余裕のあるときに受ければ良いので気もラクでした。

シッターの依頼があったお子さんの年代は乳幼児から小学生まで、内容はお世話から遊び相手までと幅がありました。ご両親がいない間に面倒を見ることもあれば、ママが生まれたばかりの赤ちゃんのお世話をしている間、上の子を保育園に迎えに行き、その後、遊んで過ごすというときも。

初めて顔を合わせたときは泣いちゃう子もいましたが、笑顔で誠実に向き合うことで、結構早く慣れてくれるので、ママたちにも喜んでもらえて、こちらも赤ちゃんに癒やされて帰宅。実際仕事をしてみて、これなら続けられそうだな~と感じました。

ベビーシッターとして子どもと関わることは、自分が育児をしているときとはやっぱり違って、心に余裕があるんですね。自分の子どもが乳幼児のころはフルタイムで働いていたので、子育てはその生活の一部。遊んでいても、他にもやらなくてはいけないこと、気にしなくてはいけないことがあまりにたくさんあって余裕がなくなってしまうことばかりでした。

でも、ベビーシッターで子どもと関わるときはお世話だったり、遊びだったり頼まれた時間内にやることが明確。もちろん、その中で子どもの安全など配慮しなくてはいけないことはありますが、余計なことを気にせず子どもときちんと向き合えるので心に余裕もあり、どんな子どももかわいく思えちゃうんですよね。赤ちゃんは、どんなに泣いていても本当にかわいい。まさにおばあちゃん感覚。子どもは宝です。

学ぶことはいつからでもできる

ベビーシッターは子育て経験でできるといっても、やはり子どもを預かるというのは命を預かるということ。いつ何が起こるかわからないし、万が一のときひとりで対応しなければいけない状況もあり得るので、そのための対策や知識は必要になります。

また、毎日成長している乳幼児期なので、その発達に合わせたお世話の仕方や遊びのバリエーションも身に着けたいところ。そう思い、先日改めてベビーシッターの研修会などにも参加してみました。

久しぶりのこの機会は、自分はまだまだ勉強できるじゃん!と自信を持たせてくれました。必要なことを学び自分のスキルを高めながら、しかもちょっと癒やされる仕事ができるというのは、本当にやりがいを感じます。もちろん、いろいろな人と関わる仕事なので、難しい状況のときもあります。それでもその出会いは無駄ではなく、自分の経験を増やしてくれる財産になると思えば前向きになれます。

研修を何度か受け、試験を受けると認定ベビーシッターという資格が取れるそうなので、今はそれを目指して頑張っています。

まとめ

全国保育サービス協会の研修会で聞いたところ、協会に登録された事業所などで働いているベビーシッターで一番多い年代は60代で、次が50代だそうです。利用時間もさまざまですが、保育園のお迎えからスタートというケースが割と多いため、子育てなどが落ち着き、比較的どんな時間も動けるその年代が多いのではないかとのことでした。

たしかに研修会では私よりも年上なのではと思われる方が多く見られました。その年代から、学ぼう、新しい仕事をしようと考えられる人が多いのに驚き、尊敬の念を抱きました。最近の子育て世代は多くの方が共働きでとても忙しそう。私がベビーシッターとして関わることで、ママや子どもたちに余裕ができて笑顔が生まれるなら、こんなうれしいことはありません。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:アキモト スズ

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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