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サッカー以外の魅力もいっぱい!南米の小国「ウルグアイ」ってどんな国?

  • 2023.7.31

「ウルグアイ」と聞いて、パッと思いつくのはどんなことでしょうか? 「サッカー」「牛肉」「南米」というワードが浮かぶ人もいるかもしれませんね。ウルグアイは、南米ではスリナムに次いで小さい国です。今回は、そんなウルグアイをクローズアップ。基本情報のほか、観光スポット、世界遺産、人気のスポーツをご紹介します。

 

 

ウルグアイの基本情報

正式名称「ウルグアイ東方共和国」は、アルゼンチン、チリ、パラグアイとともにサザンコーンと呼ばれる南アメリカ中南部東岸に位置します。ポルトガル、ブラジルの支配を経て、1825年に独立しました。面積は17.6万平方キロメートルで、日本の約半分の大きさ。

年間を通して過ごしやすい気温で、平均気温は最も寒い7月で10℃、夏の1~2月は22℃です。降水量は年600~1200mm。

人口は349万人(2021年)で欧州系90%、欧州系と先住民の混血8%、アフリカ系2%です。公用語はスペイン語で、宗教はキリスト教(カトリック)などが信仰されています。

ウルグアイの国旗は、独立を支援してくれたアルゼンチンの国旗がモデルになっており、太陽は、アルゼンチン独立のシンボル「五月の太陽」と、「インカ文明」を象徴。水色と白の9本のストライプは「独立時の地域の数」を表すとともに、白は「平和」を、水色は「自由」を表しています。

また、国名は国土の西側を流れる美しいウルグアイ川に由来。インディオの言葉でウル=曲がりくねった、グア=川を意味するといわれていますが、「数多くの急流」「美しいまだら色のウル鳥がたくさん飛んでいる川」という説も。

ウルグアイに行くには?

日本からウルグアイへは直行便が就航していません。行き帰り最低2カ所で乗り換える必要があります。日本から首都モンテビデオへ行く場合、アメリカのニューヨーク、ロサンゼルスなどを経由し、チリのサンティアゴ、ブラジルのサンパウロなどで乗り継ぎが可能です。

アメリカ経由でウルグアイへ入国する場合は、事前にESTAの取得が必要になりますのでご注意を。

ウルグアイに入国するためには、ビザの取得は不要(90日以内の滞在の場合)です。2023年7月現在、パスポート残存有効期限は、入国時に6カ月以上、未使用査証欄1ページ以上が必要になります。

歴史的建造物が多数! 街歩きが楽しい「モンテビデオ」

ラ・プラタ川河口の北岸に位置する首都「モンテビデオ」は、ウルグアイの政治、経済、文化の中心地です。見どころは数あれど、一度は訪れたいのが「7月18日通り」。この通りの起点である「独立広場」の中央には独立戦争の英雄アルティガス将軍の銅像があります。

この広場周辺には、旧大統領府(パラシオ・エステベス)、ホテル、ソリス劇場のほか、革製品や土産物、レストラン、食堂もあり、散歩やショッピング、食事に最適です。

マトリス教会

さらに「憲法広場」にある植民地時代の政庁も見逃せません。現在、政庁は博物館になっており、独立当時の記念品の展示はもちろん、1年を通じて写真や絵画の展覧会が開催されています。政庁の向かいには、モンテビデオ最古の教会である「マトリス教会」も!

モンテビデオ市内の海水浴場のうち最も有名なのが「ポシートス海岸」です。リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)のコパカバーナ海岸をコンパクトにしたようなビーチで、夏になると海水浴や日光浴を楽しむ人の姿が見られます。ウルグアイ人に愛されているマテ茶を片手に、のんびりとビーチを眺めたいですね。

モンテビデオの名称の由来になったといわれる「モンテビデオの丘」も忘れずに訪れたいスポットのひとつ。142mの頂上から市街を一望できますよ。この丘にある要塞跡は軍事博物館になっており、独立戦争当時の銃などを見ることも可能です。

美しい街で知られる、南アメリカ有数の避暑地「プンタ・デル・エステ」

プンタ・デル・エステとは「東の岬」という意味で、ウルグアイ最大の観光地です。首都モンテビデオから東方約130kmに位置します。浜辺に面していて、広大な松林の中には、おしゃれな別荘やアパートが建ち並んでいるのが特徴です。12月~2月の観光シーズンにはアルゼンチン人など多くの外国人観光客でにぎわっています。

プンタ・デル・エステのシンボルといえば、チリのアーティスト、マリオ・イララバサルによってつくられた「手の指」の彫刻。砂から出た5つの指が印象的ですね。

また、プンタ・デル・エステから足を延ばして訪れたいのが、プンタ・バジェーナにある「カサ・プエブロ美術館」。ウルグアイ出身の有名なアーティスト、カルロス・パエス・ビラロの作品を鑑賞できます。独特な構造をした真っ白な美しい外観が目を引きますね。

そのほか、ほとんど波がない「プラヤ・マンサ」でのんびり過ごすのもおすすめです。

モンテビデオからプンタ・デル・エステへは、日帰り旅行もできます。ツアーに参加すると移動がラクです。

中世ヨーロッパにタイムスリップ! 「コロニア・デル・サクラメントの歴史的街並み」

ウルグアイには3つの世界文化遺産があります。そのひとつが、1995年に世界遺産に登録された「コロニア・デル・サクラメントの歴史的街並み」です。コロニア・デル・サクラメントは、ウルグアイ南西部にある、ラ・プラタ川の河口に面した都市で、1680年にポルトガル人が戦略的な拠点として建設。しかし、1777年にはスペイン領に。その後100年にわたり、ポルトガルとスペインがこの地を巡り争いました。

そのため、旧市街にはコロニアル様式の建築物が残っています。ほとんどが平屋造りなのもポイントです。石畳の狭い路地を歩くと、中世にタイムスリップしたような気分になりますよ。

また、ラ・プラタ川をはさんだ対岸はアルゼンチンのブエノスアイレス! 高速フェリーに乗れば、約1時間でブエノスアイレスに行くことができます。

伝統を生かしつつ、現代技術を応用した「技士エラディオ・ディエステの作品:アトランティダ教会」

モンテビデオから45km離れたエスタシオン・アトランティダにある「アトランティダ教会」は、技士エラディオ・ディエステによって設計され、1960年に完成。2021年に世界遺産に登録されました。

モダニズム建築のこの教会は、むき出しのレンガと補強レンガを斬新に用いているのが特徴。1000年にわたるレンガ造りの伝統を生かしながら、現代の科学技術の知識を応用して開発した強化セラミックという新しい建築技術を応用しているのです。地元の材料で建てられるように設計されているのもポイント。

地下の洗礼堂は中央のオクルス(ドーム頂上部にある円形の開口部)から光が差し込み幻想的な雰囲気です。

ウルグアイで人気のスポーツは?

ウルグアイで最も人気のスポーツはサッカー。FIFAワールドカップの第1回開催国・優勝国なのです。街中には多くのサッカー・コートがあり、年代を問わず楽しんでいます。

また、ウルグアイはラグビーでも南米の強豪国のひとつです。2023年7月25日時点の世界ランキングでは17位になっています。

2023年9月8日(金)から10月28日(土)までフランスで開催される「ラグビーワールドカップ2023」では、「ウルグアイ×フランス」9月15日(金)、「ウルグアイ×イタリア」9月21日(木)、「ウルグアイ×ナミビア」9月28日(木)、「ウルグアイ×ニュージーランド」10月6日(金)の試合が予定されています。ぜひチェックしてみてくださいね。

【参考】

ウルグアイビーフ/ウルグアイってどんな国?

[All photos by Shutterstock.com]

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