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南国ムードを満喫! 夏色の花と秋まで楽しめるコリウスの寄せ植え

  • 2023.7.31
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夏の強い日差しにも映えるヴィヴィッドカラーの花を使って、夏らしい寄せ植えを作ってみませんか。花に添えるリーフは秋まで楽しめるコリウス。さまざまな葉色のバリエーションがあり、ローメンテナンスできれいをずっと保ってくれるのも魅力。連載「1鉢で華やか!寄せ植えブーケ」第10回目は、夏を満喫する南国ムードたっぷりの寄せ植えをご紹介します。

夏の寄せ植えで活躍するヴィヴィッドカラーの夏花

夏の花

年々暑さを増す夏。こうなったらもうヴィヴィッドな花色の植物をたっぷり使って、南国ムードを楽しんでしまいましょう。ここでご紹介する花たちは花が可愛いだけでなく、暑さや蒸れに強く、真夏の寄せ植えできれいな姿を保ってくれる植物たちです。

1. ペンタス‘グラフィティ20/20’

分枝に優れ花が密にこんもりと咲く。草丈25〜30cmで寄せ植えや花壇の前方を彩るのに最適。白やルビー色、ピンク、バイカラーなど色幅多数。

ペンタス
同シリーズの新色「アップルブロッサム」。
2. ランタナ‘ブルーミファイ’

高温期での花持ちが抜群に優れた品種。花色が2色のグラデーションになり秋まで美しく咲き続ける。

ランタナ
同シリーズの新色「ピンク」。
3. ジニア‘ダブルザハラ・ラズベリーリップル’

耐暑性、耐病性に優れる。高温で色が淡く、低温で濃く出る。

4. ガイラルディア‘アリゾナ・サン’

花径10cmほどの大きな花が秋までよく開花する。全米審査会受賞品種。ガーデンでもハイパフォーマンス。

5. ビンカ‘タトゥー’

花心が黒っぽく染まり、インクを垂らしたような印象的な花色。寄せ植えの中で存在感抜群。

日向に強い! 夏から秋までずっと美しくローメンテナンスなコリウス

コリウス

夏の寄せ植えの名脇役として活躍するのがコリウス。コリウスは本来、半日陰で美しさを発揮するカラーリーフとして重宝されてきました。赤や黒、斑入りなどカラーバリエーションが豊富で、見頃も春から晩秋までと長くローメンテナンス。そんな魅力たっぷりのコリウスを日向でも楽しめるようにと品種改良されたのが、プレミアムサンシリーズ(写真左)とバレッティ(写真右)。どちらも葉焼けしにくく日向でも美しさを発揮してくれ、季節によって葉色が変化するのも魅力。株が充実してくると淡い紫の花穂をあげますが、花が咲くと葉が衰えてくるので晩秋までは花を咲かせず楽しむことをおすすめします。

花壇
‘バレッティ’とは舞台で踊るバレリーナのこと。葉が小さめでフリル状になり、寄せ植えでも使いやすい。

夏色の花とコリウスの寄せ植え

コリウスの寄せ植え

ビンカ‘タトゥー’とコリウス‘プレミアムサン・ウォーターメロン’を組み合わせた寄せ植え。どちらも黒みがかった赤色をもち、エキゾチックな雰囲気が相性抜群です。この2種類だけでもインパクト抜群で見応えがありますが、ピンクのブラキカムと赤いジニアを背後に添えて、どこから見てもきれいなようにふんわりまとめました。

ガイラルディアの寄せ植え

ガイラルディア‘アリゾナ・サン’を主役にした寄せ植え。‘アリゾナ・サン’のように特徴的な花色のものを主役に選ぶときは、主役の花色に合わせて他の花も選ぶときれいにまとまります。ですから、この寄せ植えでは黄色と赤色の2色がテーマ。ライムイエローの葉が美しいリシマキアとジニアをサイドへ、赤色のダブル咲きカリブラコアを中央前方へ配置。コリウスは赤っぽい葉にライム色の縁取りが入る‘バレッティ’を選びました。花と花の間にコリウスを入れることで花が際立ちます。

コリウス‘バレッティ’
コリウス‘バレッティ’は葉の造形が細やかで、脇役ながら寄せ植えに優雅な雰囲気を与えてくれる。
赤い花の寄せ植え

赤いペンタス、カリブラコアに銅葉のリーフ類を合わせたバスケットの寄せ植えです。白い小花のユーフォルビア‘ダイアモンドフロスト’で軽やかさをプラス。コリウスには赤系の葉色も多いので、赤い花との寄せ植えに重宝します。

コリウス‘スローワー・チポトレ’
コリウス‘スローワー・チポトレ’を赤い花と合わせて。黒っぽい小さな葉はリシマキア‘ミッドナイトサン’。
ペチュニアの寄せ植え

鮮やかなピンクのペチュニア‘ホットローズ’を主役にした寄せ植えです。両サイドの株元に赤葉のコリウス‘バレッティ’を、背後にコレオプシスとカラーリーフのハロラギスを植栽して高さを出しました。

夏の寄せ植え

ランタナとペチュニア、アンゲロニアなどの花を組み合わせた寄せ植えです。咲き進むと中央からランタナがこんもり茂り、より華やかに。スッと花穂が高く伸びたアンゲロニアは‘エンジェルダンス’という新品種。樹勢が強く、花穂が折れにくく丈夫です。花色がグラデーションになるランタナに合わせて、コリウスもグラデーションが美しく、茎の色が赤く染まる‘バレッティ・オーロラ’をチョイス。

真夏の寄せ植えの管理

【水やり】

早朝か夕方涼しくなってから水をやりましょう。ホースで与えるときは、出し始めの水の温度が高いことがあるので、必ず手で温度を確かめてから。夏は植物が茂っていることが多いので、しっかり株元に水がかかるように植物を手で押さえながら与えます。

【肥料】

ここでご紹介した植物は花が秋まで連続して開花するものなので、夏場も定期的な施肥で栄養補給が必要です。液肥や粒状の緩行性化成肥料などを与えましょう。

【切り戻し】

草姿が乱れてきたら切り戻しをして整えると、見頃が長くなります。株元の方の新しい芽が出ている上でカットします。ここでご紹介したコリウスは分枝力に優れているのでどこで切っても大丈夫。切り戻したら液肥を与えると、分枝が促されて早くこんもり茂ってきれいな姿になります。

ここでご紹介したように、暑い夏にも元気に咲き、秋まで魅力的な姿を見せてくれる花がたくさんあります。涼しい時間帯を選んで、寄せ植えを楽しんでくださいね。

エム・アンド・ビー・フローラ

寄せ植え制作&アドバイス/難波良憲
八ヶ岳にある種苗メーカー「エム・アンド・ビー・フローラ」に勤務。膨大な植物の知識を生かし、花の個性を生かしたブーケのように華やかな寄せ植えが好評。同社のショップ(現在はクローズ)での店長を担当しつつ、寄せ植え教室を開催。現在は、同社インスタグラムを通じて、季節毎の華やかな寄せ植えの紹介や、水やりなどガーデニングの基本知識や様々なお役立ち情報の発信を行っている。

Credit

写真&文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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