1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. やめて良かった…! 節電と快眠につながる「エアコン活用術」

やめて良かった…! 節電と快眠につながる「エアコン活用術」

  • 2023.7.29
  • 50526 views

暑い夏に欠かせないエアコン。正しく活用できていると思っていても、実は電気代のムダにつながっていたり、非効率な使い方をしてしまったりしているかもしれません。そこで今回は、エアコンの活用方法やNGな使い方を解説します。また、20代~30代の女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人が実践する節電方法などもご紹介しましょう。

Q.実際にしたことがある(している)電気代の節約方法と感想を教えてください。

まずは、anan Beauty+ clubメンバーに、電気代の節約方法と感想を聞いてみました。
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。

短時間の外出なら冷暖房は切らない!

在宅ワークが増えた今、電気代が高くなった人も多いですよね。会社によって補助が出るところもあるけれど、少しでも抑えたい電気代!

「2~3時間の外出のときは冷暖房は切らない! 立ち上がりに一番エネルギーがかかるので」(38歳・専門職)

「電気はこまめに消す。エアコンはこまめに消さない」(31歳・無職)

「昼間は、問題ないならリビングの電気はつけずに仕事。他の部屋は使用していないなら電気は消す。今までマンションでは1万を超えたことは1度もないです。無駄についている電気は消す、これを徹底すると良いと思います」(35歳・専門職)

「滅多に使わない家電のコンセントは抜いておく」(28歳・主婦)

「使っていない部屋は電気を消す。夜更かしの時は照明を落として、間接照明で過ごします。リラックスできて心地よいです」(45歳・専門職)

「エアコンはこまめにオン・オフしない」「使っていない部屋の電気は消す」「使用していない家電のコンセントは抜く」この3つに回答が集中。家にいるときは毎日こまめに電気の状態を気にすると、電気代節約になるので忘れずに行って!

※ 文・玉絵ゆきの
※ 2022年5月19日配信

エアコンの適切な設定温度は? サーキュレーターも併用すべき?

エアコンの設定温度は?

夏には欠かせないエアコンですが、みなさんの設定温度も気になるところ。普段何度にしているのか、anan Beauty+ clubのメンバーに教えてもらいました。

「25度前後」(33歳・自営業)

「26~28度」(31歳・会社員)

「節電を意識して、基本は28度」(39歳・無職)

最も低い人で22度、高い人で28度という結果になりました。平均的には、26~27度に設定している人が多い印象でした。

私も、実家で「エアコンの設定温度は28度」と言われて育ってきたので、夏の始めは28度にしているのですが、真夏は26度くらいにすることが多いです。室温を28度に保つことは、あくまで推奨ということなので、熱中症にならないよう、上手に活用したいですね。

サーキュレーターでお得に涼しく

続いて聞いたのは、「サーキュレーター」について。エアコンと併用することによって、電気代が節約できるとも言われていますが、どれくらいの人が使用しているのでしょうか。
サーキュレーターを併用することがあるか聞いたところ、29%の人が「YES」、71%の人が「NO」と回答しました。みんなが使う「定番アイテム」と言うにはもう少し、といったところでしょうか。

それぞれの理由も見てみましょう。まずは、「YES」と回答した人から。

「サーキュレーターがないと暑い! 少しでも涼しくしたいので」(32歳・会社員)

「涼しく感じる気がする。冷房をつけるほどでもない時に、サーキュレーターを使う」(33歳・自営業)

「部屋干しの洗濯のために買ったけど、意外と涼しいことに気づいた」(39歳・無職)

サーキュレーターを活用している人の多くは、しっかりと涼しさを実感しているようですね。室内の冷たい空気が循環しやすくなるので、エアコンの設定温度もあまり低くしなくて済みそうなのもメリットですね。

私も、もともとは、梅雨時期の室内干しを助けるために、サーキュレーターを購入したのですが、今では扇風機代わりとして使うこともあります。

続いて、サーキュレーターを使っていない、「NO」と回答した人たちのコメントも見てみましょう。

「エアコンでも十分涼しくなるので」(35歳・会社員)

「基本的に寒がりなので、エアコンだけで足りないことはあまりないため」(31歳・会社員)

「持っていないので、使っていない」(36歳・専門職)

エアコンで十分涼しくなるので、サーキュレーターの必要性を感じていないという声が目立ち、そもそも持っていないという人も多くいました。なかには、サーキュレーターがどんなものか知らないという人もいて、ほかの家電やグッズに比べると知名度もまだまだなのかもしれません。

※ 文・高橋あやか
※ 2023年5月30日配信

やってはいけないエアコンの使い方

エアコンを活用する際、早く室内を涼しくするためにやっていたことが、実は無駄な電力消費や非効率な室温調整の原因になっていることも…。ここからは、「節電や節約になるエアコンの使い方」をご紹介します。

1.帰宅後すぐにエアコンをつける

家に帰ったら、熱気や湿気で室内が蒸し暑いなんてこともありますよね。早く涼しくしたくて、窓を閉め切ったまま、すぐにエアコンをつけてはいませんか?

実は、エアコンは室内温度を維持するときよりも、室内温度と設定温度に差があるときの方が消費電力が大きい傾向にあると言われています。蒸し暑い空気がこもった部屋を一気に冷やそうとすると、エアコンの運転に負荷がかかって電気代が余計にかかってしまう恐れも。

そのため、まずは窓を開けるとともに、扇風機を利用して部屋を換気しましょう。室内の蒸し暑い空気を素早く排出するポイントは、3つあります。

・対角方向にある窓を2か所以上開ける
・窓が1か所だけの場合は、扇風機を外に向けてまわす
・室内上部に溜まった熱気は、扇風機を上に向けて循環させる

帰宅して部屋が暑かった場合、最初に部屋にこもった熱気を外に出したあとにエアコンをつけるほうが、設定温度まで素早く冷やせるとともに、省エネにもつながるでしょう。

2.節電のためにエアコンを弱運転にする

エアコンの電気代節約のために、弱運転で少しずつ冷やそうとするのも効率がよくないと筆者は考えます。

先ほど触れた、室内温度と設定温度に差があるときの方が消費電力が大きいと言われているのがその理由。弱運転では設定温度になるまで時間がかかりやすく、なかなか涼しくならない上に節電効果も低くなってしまうでしょう。

また、室内が涼しくなったらエアコンを切って、暑くなったらまたつけるというように、こまめにオンオフを繰り返すのもNG。何度も室温を下げる分消費電力も増え、電気代が余計にかかってしまう可能性があります。

効率よくエアコンを使用するなら、最初から自動運転にするのがおすすめ。自動運転では、設定温度まで一気に下げたあと弱運転で室内の気温を維持するので、効率よく快適に保ってくれます。

さらに、筆者宅で実践しているのが扇風機も併用して部屋全体に空気を循環させること。それによって室内の温度ムラを減らしているので、エアコンの設定温度が28度でも十分涼しく感じられています。効率よく快適な室温で過ごせるよう、エアコンと扇風機を上手に利用してみましょう。

※ 文・のぞみ
※ 2022年7月7日配信

エアコンをつけても寝苦しいときの「快眠のコツ」

暑い夏の夜は、エアコンをつけても寝苦しい状態が続き、夜中に起きてしまうことも。快眠するためには、脳と体の深部体温をいかに下げるかが大切です。ここでは、深部体温を下げる方法を6つご紹介します。

1. お風呂で一時的に温度上昇させる

40度の湯船に15分、または温熱作用の高い、炭酸ガス系の入浴剤を入れて10分入浴を行ってみましょう。一時的に深部体温が上昇すると、その反動で、入浴後、深部体温がしっかりと急降下することがわかっています。

シャワー浴や半身浴、39度未満のお風呂では、深部体温が上昇しにくいです。可能であれば、ぷかぷか浮くタイプの水温計を用いて、きっちり水温を測りながら浸かればより良いです!

汗がにじみ出ていなければ、深部体温が上昇していない可能性があるので、めまい、ふらつき等に気をつけながら、5分延長してみてください。水分を適宜摂りながら行ってみましょう。

入浴後、汗がしっかりひいたら、ベッドに寝転んでOKです。

2. 就寝時刻の15分前からうっとり美容を行う

寝る前の15分間に、自律神経の副交感神経を優位にする習慣を取り入れていきます。これを私はうっとり美容と名付け、スマホやテレビを見てだらだらリラックスすることと区別させています。

副交感神経が優位になれば、手足などの末梢血管の血流が良くなります。血管が開けば、体の熱を持った血液が末端へ移動し、うまく熱を放出させてくれます。

方法は、今後いくつかご紹介していきたいと考えていますが、あなたの身近にある、いわゆるリラックスグッズやツールでOK! あくびが出たり、心臓の鼓動が遅くなってきたら、それはあなたにとって、副交感神経が優位になった証拠です。

キャンドル、頭皮マッサージ、ストレッチ…など。これを行えば、いつでも心が落ち着くという方法を用意しておくことが大切です。

3. 脳の深部体温低下のための頭皮マッサージ

すっと気持ちよく寝つくためには、体だけでなく脳の深部体温を低下させることが大切です。脳の深部体温を低下させるには、頭皮の血管を拡張し血流を良くすることが大切です。そうすると、内側の熱い血液が末端へ移行し放熱しやすくなります。

頭皮血流を良くする簡単な方法は頭皮マッサージです。ベッドの枕元に頭皮マッサージ用のコームやブラシを予め置いておけば、寝る前に必ず頭皮マッサージを行うという習慣にもつながりやすいです。

もちろん、グッズを用意せずに、両手を使って揉みほぐすのでもOK。特に、毎日のマスク装着で凝りやすい耳周りを中心に行ってみてください。

4. 濡れタオルで拭いたり、直接冷やす

お風呂やマッサージなどでケアはしたけど、なんだか頭が重かったり、考えごとで頭がいっぱいになっている場合は、直接頭を冷やすのもいいでしょう。おでこに直接貼れる冷却シートや、枕の上に乗せる薄いシートなどもおすすめです。保冷剤は、直接お肌に触れさせると皮膚が冷えすぎてしまいますので、タオルで巻いてご使用ください。

本来寝る前は、手足はポカポカとなる必要があります。そのおかげで、深部体温が放熱しやすくなるのですが、睡眠リズムが崩れてしまった時などは、足先が熱くなりすぎて寝苦しく感じることがあります。

その場合は、濡れたタオルで足全体を湿らせてみてください。気化熱といって、水分の蒸発過程で熱を奪ってくれます。

5. 日中の体温を上昇させておく

日中のケアも大切です。日中は活動的に行動して体温を上昇させておくことで、その反動で夜体温が下がりやすくなります。テレワークなどで1日中ずっと家の中にいる予定のときも、仕事前にコーヒーを買いに外に出たり、スーパーへの買い出しの際に早歩きをしながら向かったりと、できる範囲で日中の活動量を増やしましょう。

6. 温度や湿度の調整も行う

ここまで深部体温のコントロールをご紹介してきましたが、寝室の温度や湿度が睡眠に適した状態でなければ、適切に深部体温が下がっていきません。

睡眠に適した温度は26度、湿度は50%台です。温度においては、個人差はありますので、目安にしてみてください。

ただ、重要なことは、エアコンのリモコン設定ではなく、実際の温湿度計を確認することです。リモコンで設定した温度と実際の室温はイコールではないことも多いからです。

安くてもいいので温湿度計を寝室に1つご用意ください。

※ 文・小林麻利子
※ 2021年8月18日配信

エアコンを正しく使って暑い夏を快適に過ごそう

エアコンの使い方を見直すことで、より効率的に部屋を冷やせたり、電気代の節約につながったりします。暑くて寝苦しくなる時期は、夜間にエアコンを使いつつ、快眠のためのコツを実践してみるのもおすすめです。エアコンの正しい使い方を知り、暑い夏を乗り切りましょう。

©Witthaya Prasongsin/mbbirdy/fizkes/Aja Koska/gettyimages

文・玉絵ゆきの/高橋あやか/のぞみ/小林麻利子 再編集・Natsu

元記事で読む
の記事をもっとみる