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猛暑こそ知りたい【エアコンの真実】!エアコンにまつわる“節電都市伝説”のウソ&ホント10選!

  • 2023.7.30
教えてくれたのは…

節約アドバイザー

和田由貴さん

消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなどの資格を取得。暮らしや家事の専門家であり、節約のプロとしても知られた存在。『ホンマでっか!?TV』ほか、多くのメディアで活躍。『快適に暮らす人に教わる 節約の知恵100』(大洋図書)『即実践! 即効果! 節約のプロがおしえる家計防衛術100』(辰巳出版)ほか、著書も多数。

【エアコンの真実】にまつわる“節電都市伝説”Q&A! まずは問題を読んで、あなたなりの答えを出してみてね〜。さて、あなたは何問を正解できる?

暑すぎると汗や皮脂が増え、お肌にも悪影響が……。エアコンを使いたいけれど、電気代が心配というなら、このクイズで正しい節電テクニックを学ぶべし。この問題をクリアすれば、ばっちり節電できるから、その浮いたお金を大好きなコスメ代にまわすのも美容ファンとしては賢い手!

Q1エアコンの設定温度を1℃上げるだけで消費電気量は何%カットになるでしょうか。

【1】「約3%」
【2】「約5%」
【3】「約10%」

答え:設定温度を1℃上げると約10%の節電に!

環境省が推奨している室温の目安は28℃ですが、もっと低い温度を好んでいる方もいるのではないでしょうか。設定温度は1℃上げるだけで約10%もの節電になります。そうはいっても健康第一なので、節電のために無理して設定温度を上げて体調を崩さないように注意しましょう」

Q2エアコンを1年間まったく掃除していないと消費電力が〇%アップ! 〇に入る数字は?

【1】「約10%」
【2】「約20%」
【3】「約25%」

答え:エアコンを1年掃除しないと消費電力が「約25%」アップ

「エアコンのフィルターは、2週間に一度、掃除機などでホコリを取り除くと5%の節電になります。1年掃除をサボると25%も電気の無駄使いになるので気を付けましょう。自動掃除機能がついているからと安心するのも危険! ハイエンドモデルなどかなりリッチな機種でないと内部までは掃除してくれません。たいていはフィルターのホコリを取り除くだけ。フィルターに付着した油分やヤニなどのしつこい汚れは、中性洗剤を使って洗うのがおすすめです。エアコン内部やホースなどの汚れについては、半年~3ヵ月に一度程度、業者に依頼できると理想的です」

Q3エアコン使用中、涼しく感じたときにより節電になるのは、「こまめに電源を切る」or「設定温度を上げる」、どっち?

【1】こまめに電源を切る
【2】設定温度を上げる

答え:エアコンをかけているとき涼しくなったら「設定温度を上げる」

「エアコンは、室温を設定温度まで下げるときにもっとも多くの電力を使います。そのため、涼しくなったからといってエアコンを切って、また暑くなったら電源を入れる、というのを繰り返すのは電気代が跳ね上がるパターン。涼しいと感じたら設定温度を上げて調整しましょう。日が出ている時間帯の暑いときであれば30分未満のおでかけなら、エアコンはつけたままでOK

Q4ネットなどで見かける「日中の外出中、エアコンをつけっぱなしでも電気代はあまりかわらない」という噂は本当?

【1】本当
【2】ウソ

答え:「エアコンは24時間つけていたほうが節電になる」というのはウソ!

「ネット上などに『エアコンをつけっぱなしにしても電気代は月2000円くらいしか変わらない』という説が溢れていますが、これについては留守の時間や部屋の広さや住居の様式など条件によって消費電力が変わります。6畳程度の部屋であれば、もしかしたら電気代は+2000円程度で済むかもしれません。ペットなどのために室温を一定に保つ必要があるなら話は別ですが、帰宅時の快適さを求めてのことであれば、スマートリモコンを使うなど工夫すれば問題は解決するはず。部屋が広く、日光がたっぷり入り込み室温が上がるなど、条件次第では月に+2000円どころでは済まず、その何倍もの電気代がかかる可能性もあるので注意が必要」

Q5エアコンとあわせて使うなら「扇風機」or「サーキュレーター」、どちらのほうが節電になる可能性が高い?

【1】扇風機
【2】サーキュレーター

答え:扇風機

「サーキュレーターは、上に向け風を送ると空気をぐるっと回すことができ、上に溜まった温かい空気を下ろして足元を温かくできるため、実は冬場のほうが重宝します。夏場は、適度に空気を動かしながら冷気を体に直接浴びることができる扇風機の使用を個人的にはおすすめしています。冷風に当たると体感温度が2℃くらい下がると言われているので、エアコンの設定温度を1℃でも下げることができれば、大きな節電になります。

扇風機まで使うとすごく電気代が高くなるのでは?と心配される方もいますが、扇風機の消費電力はとても少ないので安心を。今人気のDCモーターを搭載したものに関して言えば1時間1円もかからないものも。そのため、扇風機を併用して温度設定を上げるほうがお得です。扇風機もサーキュレーターも欲しいという方は、両方の機能を兼ね揃えたハイブリッドタイプもあるので、そちらを考えてみてはいかがでしょうか」

Q6エアコンの効きをよくして消費電力を少なくするためには、日差しが部屋に入らないようにすると◎。日射を遮断する方法として効果的なのは、「外にすだれをかける」or「カーテンを閉める」、どっち?

【1】外にすだれをかける
【2】カーテンを閉める

【3】どちらでもない

答え:窓の外にすだれをかけて窓が熱くなるのを防ぐ

「夏場、室内を暑くする要因となる熱の70%が窓から入ってくる日射です。部屋に日光が直接入り込むと室温が上がってエアコンが効きにくくなるため、電気代が高くなります。カーテンを閉めたところで窓が熱くなると、それが熱源となり、室温を上げる要因に。日射を遮断するためには、窓の外にすだれやサンシェードをかけるなどして窓自体に熱を持たせないことが大切です。それが難しい場合は、遮熱効果のあるカーテンや熱を反射するシートを窓に張り付けるなどの対応を検討してください」

Q7熱帯夜、帰宅後にエアコンをつける前に「窓を開けて換気をする」と節電になる? それとも逆効果?

【1】節電になる
【2】節電にならない

答え:熱帯夜、帰宅後にエアコンをつける前に「窓を開けて換気をする」のは正解!

「日中、窓を閉め切った状態で外出すると熱気がこもり、エアコンで冷えるまでに時間がかかります。帰宅時、窓を開けて換気して熱い空気を出すというひと手間が節電につながります

Q8蒸し暑い日、「冷房」と「除湿(再熱除湿)」はどちらの電気代が安い?

【1】冷房
【2】除湿

答え:「冷房」を使うほうが電気代が安くなる!

「除湿には、“弱冷房除湿”と“再熱除湿”という2つの種類があります。これら2つと普通の冷房を比較すると、実は除湿効果が一番高いのは冷房なのです。しかしながら、もっとも電気の消費量が多いのは、“再熱除湿”なので、気温が高い夏には、除湿目的であっても冷房を使うのが正解です。“再熱除湿”は、気温がそこまで高くないときに湿度だけ取り除きたいときに適している機能なので、梅雨のときなどに最適です」

Q910年くらい前のエアコンは、新しく買い替えても省エネ機能が高いからすぐにもとが取れるって本当?

【1】ホント
【2】ウソ

答え:20年前のエアコンなら買い替えてもとが取れる可能性はある

15年くらい前から省エネ機能はかなり進化しているため、それ以降のエアコンであれば、『買い替えてもすぐにもとが取れる』というほど、カタログなどに記載されている消費電力に差はないと考えられます。ですが、今のエアコンはAIが搭載されるなど、とても機能性が豊か。何人いるか、どこにいるかなどを瞬時に感知して効率のよい運転ができるようになっているため、カタログ上だけでは表せない部分での変化はあると思います」

Q10室外機の上に板をのせるなどして直射日光が当たらないようにすると節電になる。これはホント? ウソ?

【1】ホント
【2】ウソ

答え:室外機に日除けをすると冷房効率がアップ!

室外機は風通しがよく、日陰になっているほど、冷房効率が上がります。室外機に日光がガンガン当たっていると熱を逃しにくくなり、余計な電力を消費します。ホームセンターなどで売られている室外機用の日除けをつけたり、上に板を置くなどして直射日光を遮ると◎。室外機の前に荷物を置く、雑草などが吹き出し口を覆っているなど、風通しが悪い状態はすぐに改善しましょう」

イラスト/マルマル 取材・文/金子優子

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