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「グラニテ」、フランス料理のコースで出てくる氷菓とはどんなもの?

  • 2023.7.29

フランス料理のコースで出てくる氷菓、それが「グラニテ」です。 その多くはシャーベット状で、口直しやデザートとして重宝されています。

今回はそんな「グラニテ」がどのような氷菓なのか解説します。 併せて成り立ちや「ソルベ」との違いも説明するので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

「グラニテ」とは

まずは「グラニテ」がどのような氷菓なのか見てみましょう。

「グラニテ」はこんな氷菓

「グラニテ」はフランス料理のコースで提供される氷菓です。 そのほとんどはシャーベット状の氷菓として提供されます。

ただ、シェフによって無数のバリエーションがあるのが特徴です。 そのため「これがグラニテ」という定義はありません。

例えば「グラニテ」には主に以下のようなものがあります。

・リキュールなどのアルコール類が加えてあるもの ・グレープフルーツなどのフルーツ類を使用したもの ・キュウリなどの野菜類で作られたもの

このようにバラエティに富んでいるのが特徴と言えるでしょう。 そうした意味では「グラニテ」はシェフの腕の見せ所とも言えるかもしれません。

「グラニテ」が出てくるタイミングは2つある!

「グラニテ」が出てくるタイミングは主に2つあります。

1つ目は料理と料理の間です。 2つ目は料理が終わった後です。

料理と料理の間に出される場合は口直しとしての役割を持ちます。 料理が終わった後に出される場合はデザートとしての役割を持っています。

このように「グラニテ」は役割によって出されるタイミングが異なる氷菓となります。

昨今ではそれが簡略化され、肉料理と魚料理の間に提供されることも少なくありません。 ただし、単にコースの最後にデザートとして提供されることも多いです。

その2通りのタイミングがあることを覚えておきましょう。

「グラニテ」の由来

ここからは「グラニテ」の語源についてまとめます。

「グラニテ」という名前の意味

「グラニテ」はフランス語で「ざらざらした」を意味します。 その名の通り、氷の粒が粗めになっているのが特徴です。

食感もシャリシャリしているのが特徴となっています。 「グラニテ」という名前はそのざらざら感から来ています。

「グラニテ」はイタリア発祥!?

「グラニテ」はイタリアが発祥とされているのだとか。 特にシチリアの氷菓「グラニータ」が原型とされています。 また、ローマでは「グラッタケッカ」と呼ばれるものもあるなど類似の氷菓がいくつか存在するのです。

ちなみに「グラニータ」はシロップやジュースを混ぜ加えて冷凍させたものを言います。 また「グラッタケッカ」は氷の塊を削って味を加えたものを言います。

その「グラニータ」や「グラッタケッカ」から「グラニテ」が生まれたそうです。

ただし、地域によって作られる「グラニテ」にも違いがあります。 例えば、氷の粒の大きさは地方によって差異があるのだとか。 それだけでなく味もそれぞれの地域で変わってくるようです。

それもまた「グラニテ」の魅力と言えるかもしれません。

「ソルベ」との違い

最後に「ソルベ」との違いについても見ておきましょう。

「ソルベ」とは

「ソルベ」とはいわゆる「シャーベット」に似た氷菓のことです。

「ソルベ」はきめ細かく口当たりがふんわりと甘いのが特徴です。 対して「グラニテ」は荒々しく口当たりもざらざらで甘さ控えめなのが特徴となっています。

両者の違いはその糖度と食感にあると言えるでしょう。

実際に糖度が薄いのが「グラニテ」で濃いのが「ソルベ」です。 また、食感が重いのが「グラニテ」で軽いのが「ソルベ」となります。

この違いを知っておくとわかりやすいかもしれません。

「ソルベ」はアラビア語から!?

「ソルベ」も「シャーベット」もアラビア語やトルコ語から来た言葉とされています。

アラビア語では果物などから作ったシロップを水で薄め、砕いた氷を入れて冷やした飲料を「シャルバト」と呼ぶのだとか。 また、トルコ語では同様のものを「シェルバット」と呼ぶとか。

その呼称から伝わったのが「ソルベ」「シャーベット」です。

両者は「アイスクリーム」のルーツにもなった冷菓とされているなど、それぞれが他の氷菓に関係しています。

まとめ

「グラニテ」はフランスのコール料理などで提供される氷菓です。 主に食事の合間に出てくるものと食事の終わりに出てくるものがあります。

食事の合間に出てくるのは口直しの意味があります。 また、食事の終わりに出てくるのはデザートの意味があるそうです。

この違いを知っておくとフランス料理をいただく時にも役立つかもしれません。

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