1. トップ
  2. レシピ
  3. 制汗剤使い切れない人必見!100円以下で肌サラッサラの手作り制汗スプレー

制汗剤使い切れない人必見!100円以下で肌サラッサラの手作り制汗スプレー

  • 2023.7.28

“サステナブルな行動”のバトンをつなげていく、リレー連載企画「#TSUNAGU100」。今回は、なるべくプラスチックを使わない生活情報を届ける「プラなし生活」の古賀陽子さん。制汗スプレーは夏の必須アイテム。コスパも良好、肌サラサラ&殺菌効果もあるミョウバン水を使ってできる制汗剤の作り方を教えてもらいました。

自分で作れる?!ごみの出ないナチュラルな制汗剤

汗が気になる夏、臭いやベタつきを抑える汗拭きシートやスプレーを使っていましたが、ごみが頻繁に出たり、中身の成分が気になったりしていました。

制汗剤の商品に必ずと言っていいほど入っているミョウバンには制汗作用があり、自然由来の成分であることを知って、よりナチュラルな汗ケアアイテムを自分でも作れないかチャレンジしてみました!

肌さらさら!ミョウバンの制汗スプレーの作り方

ミョウバンには収斂(しゅうれん)作用と言って、肌を引き締める働きがあります。汗をかきやすいところに使うことで、汗腺が引き締められて、汗が抑えられるんです。殺菌作用もあり、臭いの原因になる雑菌の繁殖も防いでくれますよ。

作り方

始めに「ミョウバン原液」を作り、水で希釈したものをスプレーボトルに小分けします。

■材料:焼きミョウバン、水、ボトル(原液用)*1、スプレーボトル(小分け用)
*1 ミョウバンは水に溶けると酸性になるので、金属のボトルはNG。今回はガラス容器を使用。

■作りやすい分量:
・水150ml ミョウバン5g
・水300ml ミョウバン10g
・水450ml ミョウバン15g

1.まずは水にミョウバンを溶かし、「ミョウバン原液」を作る。

2.原液を10倍以上に薄め、スプレーボトルに入れたら完成!

残りの原液は別のボトルに入れて冷蔵庫で保管します。
間違って飲まないようにラベルを貼っておくことをお勧めします。
ミョウバンは完全には溶け切らないので、使う前によく振った方が良さそう。

完全に汗が止まるわけではないですが、いつもより肌がさらっとしていたのは驚きでした!

※肌の弱い人は、ミョウバンを使う前にパッチテストをしてください。

ミョウバンに含まれるアルミニウムの影響は?

ミョウバンにはアルミニウムが含まれていて、大量に摂取すると健康に害があります。(ミョウバンに含まれるアルミニウムの含有量は約10%)
制汗スプレーとして使う場合、影響がないか心配になりますよね。

結論から言うと、制汗剤に使用する量はごく微量なので、毎日使用しても問題ありません。

JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)によると、アルミニウムの許容量は体重1kgあたりだと1週間で2mgほど。
ここでご紹介した制汗スプレーで考えると、50ml(希釈したもの)を1日で使い切るほどの量になります。よって、そこまで大量に使うことがなければ問題ありませんよ。

余ったミョウバン、使い道いろいろ

袋で売っているミョウバン、制汗剤だけではなかなか使いきれないかもしれません。
実はいろんな使い道があるので、ぜひ有効活用してみてください。

<料理>
食材の変色や煮崩れを防ぎます。

・なすの浅漬け:なす1kgに対してミョウバン小さじ1を漬け汁に混ぜる。
・なすのぬか漬け:なすの表面に少量のミョウバンをすり込んで漬ける。
・根菜類:水1Lにミョウバン大さじ1/2を溶かし、皮を剥いた根菜類を2〜3時間浸したあと水洗いして調理する。

<掃除>
消臭剤としてお掃除にも!

・ミョウバン原液を10倍に薄めてスプレーボトルに入れ、トイレ掃除に。アンモニア臭がすっきり。(アルカリ性の臭いに効果的です)

<切り花>
ミョウバンには生花の水揚げ・防腐効果も。
切り花の切り口にミョウバンを付けてから花瓶に生けると花が長持ちします。
(ただし紫陽花は色が変化することがあります)

コスパ・成分・環境が気になるならまずやってみて

思いつきのようにやってみましたが、ちゃんとミョウバンの効果を感じられて驚きました。

原液を希釈して使うので、ものすごく長持ち!作る量にもよりますが、ひと夏は余裕で使えそうです。
ミョウバンはスーパーで数百円で手に入るので、コスパも最高ですよ。

余計なものを入れない・ごみも出ないとあって「制汗剤はこれで十分かな」と、市販の商品をあれこれ比較して悩むこともなくなりました。

わたしから身近な人、そして地球へ。
みんなにいいコトが起きる「サステナブルな行動」をここからつなげよう!

“サステナブルな行動”をみんなで少しずつ暮らしに取り入れて、一人でも多くの人につなげていきたい、という思いを込めたリレー連載企画「#TSUNAGU100」。

是非、みなさんが実践した“サステナブルな行動”を、
「#TSUNAGU100」のハッシュタグをつけて教えてください!
投稿いただいた方の中から、編集部が選び、記事に取り上げさせていただきます。

“サステナブルな行動”とは?
✓ゴミを減らす工夫、使わなくなったものを再利用、モノを大切に使う気持ち
✓実はみんなが思っている暮らしの中の“モヤモヤ”“小さな不満”が解消できる
✓自分や、身近な誰か、地球にもやさしいetc..
“サステナブルなモノやコト”を、みんなで共有していきましょう!

こちらのレビューはInstagramでもご覧いただけます。「#TSUNAGU100」のハッシュタグを覗いてみてくださいね。

writer / 古賀 陽子 古賀 陽子

取材協力

古賀 陽子(@lifelessplastics)
毎日のプラスチックを減らす工夫を楽しく提案するヒントをお届けするサイト「プラなし生活」を運営。海洋学者・博士のWakamoriさんとともに、暮らしの中で無理なくできること、サステナブルなアイテムなどを紹介しています。Instagramの投稿(@lifelessplastics)レビューも人気。
https://lessplasticlife.com/

元記事で読む
の記事をもっとみる