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「立ちます、立ちます、立ちます」心配事のループを断ち切るブッダの瞑想法

  • 2023.7.28
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不安や悩みに押しつぶされそうなときは、あれこれ考えるのではなく、いったん考えるのをやめてみよう。仏教の瞑想を取り入れて「今」を観察してみると、冷静になれるかもしれない。

2023年7月26日『考えないこと ブッダの瞑想法』(大和書房)が発売された。

本書では、1分あればできる瞑想法を紹介していく。

心を整えて育てる「慈悲の瞑想」とブッダが悟りを開いた「ヴィパッサナー瞑想」を用いて仏教瞑想を解説していく。

瞑想というと長時間座るイメージがあるが、本書の方法では、「歩く」「立つ」「座る」「食べる」の動作や身の回りのことや家事をしながら行う。そのため、いつでもどこでも続けられるのだ。

例えば、立つ瞑想は10~15分程度かけて行う。「右手、上げます、上げます、上げます」「立ちます、立ちます、立ちます」といった具合に、初めての人でも一定のペースで行えるよう、動作がわかりやすく紹介されている。

本書の目次は以下の通り。

第1章 毎日手を洗うように心を洗う
第2章 慈悲の瞑想―「やさしさ」を通して心を整える
第3章 ヴィパッサナー瞑想― 思考を手放す
第4章 いつでもどこでも「ながら」瞑想
第5章 瞑想と心の関わりについて

嫌なことがあるとつい長々と考えてしまうが、思い切っていったん思考を止めてみよう。今の自分に集中して向き合うことで、落ち着いて取り組めるようになるかもしれない。

■アルボムッレ・スマナサーラさんプロフィール
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在、宗教法人日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHKテレビ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『怒らないこと』『怒らないこと2』(だいわ文庫)、『心配しないこと』(大和書房)、『死後はどうなるの?』(角川文庫)、『ブッダに学ぶほんとうの禅語』(アルタープレス)、『ブッダが教える心の仕組み 52の「心所」で読み解く仏教心理学入門』(誠文堂新光社)、『スッタニパータ「犀の経典」を読む』(サンガ新社)など多数。

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