1. トップ
  2. レシピ
  3. 日本の伝統花火「和火」の職人・佐々木厳が手がけた手持ち花火「花桜」数量限定発売

日本の伝統花火「和火」の職人・佐々木厳が手がけた手持ち花火「花桜」数量限定発売

  • 2023.7.27
  • 168 views

日本の伝統花火「和火」の職人である和火師・佐々木厳氏が手がけた手持ち花火「花桜」が、7月21日(金)に公式販売サイトにて数量限定で発売された。和火本来の美しさを最大限引き出すため試行錯誤を重ね、2年の開発期間を経て完成した。

儚く散りゆく桜の花の情景がテーマ

江戸時代から伝わる伝統花火「和火」は、塩硝・硫黄・木炭など自然原料を用いて作る、炭火の花火だ。かつて兵器として使われていた黒色火薬が、江戸時代に入り人々を笑顔にするための花火へと姿を変えた。

化学物質を混ぜて作る色彩かな洋火とは異なり、和火の原料はシンプルだが、炭の種類や粒度、原料との配合バランスを調整することで、色の濃淡や燃焼の強弱をつけることができる。また、その火の粉は柔らかく、自然本来の火の暖かさを感じることができる。

今回、日本人に愛され親しまれてきた「桜」の春風に吹かれ舞う花びら、素朴と静寂、滅びゆく儚さに見る生き様の美しさを、手持ち花火で表現した「花桜」が登場した。

簡素を追求したからこそ見えてくる日本の美

「花桜」は、間伐材や天寿を全うした古木の炭を粉砕・調合し、炭本来の輝きを1本ずつ手作りで仕上げている。

筒口からゆっくりと吹き出す幻想的な赤褐色の細かい炭火の火の粉は、尾を引きながら舞い、余韻を残しながら儚く消えてゆく。静寂と素朴さが作り出す幽玄な世界の中に、目に見えない趣と命の輝きを感じ、「侘び・寂び」や「もののあはれ」といった日本独自の美の概念に触れることができる。音も静かで、燃焼時間が長く1本で60秒以上楽しめる。

お盆に灯す花火としても

花火は、観賞用としてだけでなく、慰霊や鎮魂、奉納を目的として打ち上げられていた。そこには先祖や自然との繋がりを大切にしてきた日本人ならではの精神性がある。家族や親族が集い、先祖や大切な人と共に過ごすお盆の夜に、暖かく優しい和火の灯りを燈してみるのもおすすめだ。

「花桜」の価格は、2本入2,000円(税別)、5本入5,000円(税別)。

和火師の佐々木厳氏による手持ち花火

同商品を手がけた和火師の佐々木厳氏は、山梨県の花火会社に勤務し、和火に惹かれ独立。線香花火を制作する傍ら、和火の魅力をより分かりやすく伝えることが出来る手持ち花火の開発に取り組む。

花火の原点である慰霊、鎮魂、奉納を目的とした花火の打上「祈り火」の活動を行う一方、自然の織りなす情景をテーマに線香花火や手持ち花火をプロデュース、また特殊効果用花火から打上花火など和火を専門に開発、制作及び演出を行う。

和火を通じて日本の文化を広く伝えるべく、今後は玩具花火の販売のほか、和火に特化したショーの演出や企画、運営を進めていく予定で、日本のみならず海外での日本文化普及にも取り組んでいくとしている。

手持ち花火「花桜」は数量限定生産なので、興味のある人は早めに手に入れて、儚く散りゆく桜の花の情景を味わってみては。

和火師 佐々木厳 作品販売サイト:https://wabishigen.thebase.in 佐々木厳 HP:https://wabisi-gen.com/

(山本えり)

元記事で読む
の記事をもっとみる