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『ミッション:インポッシブル』ポム・クレメンティエフが明かすトム・クルーズの魅力とは【sweetムービーインタビュー】

  • 2023.7.28
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Pom Klementieffポム・クレメンティエフ

Pom Klementieff 1986年5月3日、カナダ生まれ。19歳のときにパリの演劇学校に通い始め、2007年にスクリーンデビュー。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』(17)のマンティス役で大ブレイク。

俳優兼プロデューサーとしてハリウッドで最強といわれるトム・クルーズの最新作は『ミッション:インポッシブル』シリーズの完結編の前編。ご存じ無敵の諜報員イーサンが世界を救っちゃうアレも、そろそろ最後のフェーズに入ってまいりました。

そんな話題作に、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで黒目がちな宇宙人マンティスを演じたポム・クレメンティエフが新参入。「殺し屋」としか記されていなかった彼女の役はなんだったんでしょ?

撮影初日、“今日は誰を殺すことになるの?”って監督に聞いたのを覚えてるわ。めちゃくちゃ楽しんじゃった。前もって言えるのはそれくらいかな。殺し屋、ってことは合ってるわよ

と、ポム。じつは彼女、アクション映画が大好きで、このシリーズも念願だったんだとか。

エージェントにも格闘してるビデオを送りつけては“アクション映画に出演したい”とアピールをし続けたのよ。

そんなある日、クリストファー・マッカリー監督が私の所属するエージェンシーに“アクション映画への出演を望んでいる女優はいるか?”と問い合わせを入れてきたの。私のエージェントは“いますとも!いつもビデオを送ってくる俳優がいる!”と即答してくれたのね。

それがきっかけで監督とディナーをして、そこから数カ月後にロンドンでトムとのカメラテストをすることになった。そのとき、トムに“今のセリフをフランス語で言える?”と聞かれたのよ。

そしたら、私の母語はフランス語なのに、英語のセリフをうまく訳せず“しまった! フランス人に見られたらまずいわ”ってレベルのことをやらかしたのよ。でも、うかったの。だから、スタントの訓練もめちゃくちゃ気合入れて集中してたわ

マーベル映画でもアクションを披露した彼女だけに、このジャンルはお手の物。だけど、大ベテランのトム・クルーズとの共演は一味違ったようで。

トムはとても面白く、寛大な人だけど、その一方でいつも自分にチャレンジを課すような人だから、私は毎日影響を受けていた。

様々な役をこなしてきたトムだけど、一番好きなのは『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』のレス・グロスマン役ね。あのダンスをお願いすると再現してくれたの(笑)。

そして役者だけでなく、プロデューサーも務めているから、明確なビジョンを持っている。撮影しているときも、絶え間なく頭の中で編集しているようだった。

そういうレベルで仕事をする俳優を他に見たことがない。卓越性と正確性にかけては、類を見ない人だと思うわ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
story:イーサン(T・クルーズ)率いるIMFのメンバーは、世界を破滅に導く新たな脅威が迫っていることを察知。彼らは決死の覚悟でそれを食い止めるために世界中を飛び回るが、殺し屋(P・クレメンティエフ)などの妨害が……。
監督:クリストファー・マッカリー/出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフ、ヴァネッサ・カービー ほか/配給:東和ピクチャーズ/公開:7月21日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

©2023 PARAMOUNT PICTURES.


■プロフィール
よしひろまさみち

『スウィート』のカルチャーページでもおなじみの映画ライター・編集者。日本テレビ系『スッキリ』ではレギュラーで映画紹介を務める。

text_MASAMICHI YOSHIHIRO
web edit_RIRIKA MIURA[SWEETWEB]
※記事の内容はsweet2023年8月号のものになります
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