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叫ぶように母を呼ぶ娘…声をかけても反応がない姿にショックを受けて<娘がそけいヘルニアで手術>

  • 2024.8.14

娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが4歳のころ、大きな病院で検査を受け、下腹部の片方だけ『そけいヘルニア』になっていることが判明。日帰りの手術でそけいヘルニアの整復術(腸がもとの位置から出てこないようにする手術)を受けることに。手術当日、手術の順番が最後になった丸田さん親子は病室で3時間以上待機。ようやくまるちゃんの手術の順番になり、手術室へ向かいましたが、そこからは保護者は入れません。丸田さんは病院で使う携帯を渡されて、「終わったら連絡します」と言われました。「お母さん待ってるからね、大丈夫よ」と声をかけ、丸田さんはまるちゃんの姿が見えなくなるまで見送りました。

まるちゃんが手術している間に残っている事務手続きをして、急いで昼食を済ませると、あっという間に手術終了の連絡が来ました。医師から無事に手術が終わったと告げられ、ホッとした丸田さん。まるちゃんはまだ麻酔が効いているため、無理に起こさず、そばにいて経過を観察し、何かあったらすぐにナースコールするよう説明を受けました。そして手術を受けたまるちゃんが、ストレッチャーで運ばれて戻ってきたのですが……!?

「怖かったよね」目を覚さない娘の手を握り…

ストレッチャーで運ばれてきたまるちゃんは小さく丸まって、まるで何かに怯えるようにすすり泣いていました。

子どもが“伝える手段”として泣くときとは違う、とても静かに涙を流していました。

ただ、このときのまるちゃんははっきり意識があるわけではなく、半分は眠っているような状態。術後にしっかり目が覚めるには、早い子でも30分かかると言われていて、まるちゃんの場合は、1時間半経っても目を覚ましませんでした。

途中、悪夢にうなされるかのように、大きな声で泣いたり、叫ぶように「お母さん」と言うものの、丸田さんが声をかけても反応はなし。至近距離にいても目が合いませんでした。そんなまるちゃんを見て、丸田さんは終始「何かあったらどうしよう」と不安で、まるちゃんの手を握りながらずっと「痛くなかったかな」「つらくなかったかな」と同じことを考えていました。

2時間が経ったころ、まるちゃんがようやく目を覚ましました。術後の体のチェックを受けた結果、浮腫んで目が腫れぼったくなっている程度で特に問題はなく、ごはんを食べて、トイレができたら帰宅できると告げられました。

まるちゃんは丸田さんが用意した、幼稚園に持って行っているお弁当と同じものを時間をかけて完食。それを見た丸田さんはようやく肩の荷がおり、少しだけ涙を流したのでした。

術後、寝ている子どもが突然大きな声で泣いたり、「お母さん」と叫ばれて声をかけてもまったく反応がなかったら……最悪の事態を考えて不安になりますよね。また、麻酔から覚めたあとは、目が回ったような感覚もあるそうです。まるちゃんは目が腫れていただけで体に異常はなく、食欲もあり、あとはトイレができれば無事に退院できるそう。早く元気になって心から安心できる日がくるといいですね。


監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生

著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ

ベビーカレンダー編集部

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