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電気代の高い扇風機と安い扇風機がある?見分け方とは ひと夏で1000円くらい差が出るかも

  • 2023.7.27

電気代節約のためエアコンより扇風機を好む人も少なくないが、扇風機もタイプによって電気代に差が出る。6月からの電気代値上げによって、その差はますます大きくなっているので、どのタイプの扇風機が安いのか確かめておこう。

■扇風機の電気代に差が出るのはモーターの違い

扇風機のモーターには「DCモーター」と「ACモーター」の2種類があり、このモーターの違いが電気代に差を生む。結論からいうと、「DCモーター」のほうが安い。

現在主流はDCモーター。DCは直流(Direct Current)のことで、電流が一定方向に直流で流れ、消費電力を抑えられる特徴があるのだ。一方のACは交流(Altenate Current)でモーターは電流が一定周期でプラスとマイナスに切り替わるタイプで、昔から扇風機のモーターとして使われている。

この2つのモーターで電気代にどれほどの差がでるかというと、消費電力はDCモーター扇風機でおよそ20Wほどで、ACモーターは47.5Wほど(いずれも風力最大)。1KW当たりの電気料金単価は、東京電力では36円60銭なので、1時間使うとDCモーターだと電気代は0.02kW×36円=0.72円、ACモーターだと0.0475kW×36円=1.71円。その差は約1円だ。

1時間当たりの差は1円でも、1日12時間使えばその差は12円。1ヵ月使えば360円。これが3ヵ月続けば1080円もの差となる。

■DC型とAC型の違いはまだある どうやって見分ければいい?

DCモーター扇風機とACモーター扇風機の違いは消費電力だけではなく、DCモーター扇風機のほうが風量が細かく調節できるし、ACモーター型に比べ運転音が静かだ。

しかしネックになるのは、DCモーター型はACモーター型に比べ本体価格が高いことだろう。

量販店で選ぶ際、DC型とAC型を見分けるにはどうすればいいかというと、「ACアダプターが必要なものはDC型」と考えていいだろう。

「ACアダプターなのにACじゃないの?」と思われるかもしれないが、これは、一般的な家庭用コンセントからはAC電源が供給されているので、DCモーターを動かすにはACアダプターが必要なのだ。

このため、ACアダプターを使わなければいけない扇風機はDCモーター搭載型、多くの家電にみられる電源プラグが接続されている扇風機はACモーターを搭載しているとみていいだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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