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「礼儀がない」って思われるかも!知っておくべき、席のNGマナー

  • 2023.9.15
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訪問先で「上座に通された!このまま座ってもいいの?」と焦ったこと、一度はあるのではないのでしょうか?

ビジネスシーンにおいて、上座・下座の基本マナーはかなり大切な知識となります。商談や他社を訪れた際に、席に座る位置や席順についてNGな行動をしてしまうと、「礼儀がない人だ」「マナーがなっていない」と相手からの信頼を失う可能性も。

しかし正しい知識があっても、上座に案内されるなど困ってしまうケースもありますよね。今回は、上座に通されたときの正しいマナーや、上座・下座の基本についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

訪問先で上座に通されたら、どこに座るのが正解?

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luchunyu/shutterstock.com

正解は、「案内された席に座る」

「奥の席にお掛けください」と声をかけられ相手から上座に案内された場合、迷ってしまうかもしれませんが、そのまま上座に着席するのが礼儀として正解です。

しかし、応接室に通された側は基本的には下座に座るのがマナーのため、特に指示がない場合には下座の席で待ちましょう。

さらにワンランク上のマナーとしては、一度上座にご案内をされた場合でも「いいえ、こちらで結構です」と下座に腰掛けること。礼儀正しい印象を相手に与えることができます。それでも、もう一度相手から「奥の席にお掛けください」と声をかけられた場合は、「それでは失礼いたします」と言って相手の言葉に甘えるのがよいでしょう。

【応接室4人席の場合】上座・下座の席順

応接室に通された場合の、上座・下座の席順を確認しておきましょう。4席の場合の席順はご存知ですか?

正解は、こちらの順番。

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席次の分かりやすい覚え方は、出入口から遠い席が上座、出入口に近い席が下座です。

【応接室6人席の場合】上座・下座の席順

6席の場合は、どの順番になるか分かりますか?

正解は、こちらの順番。

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本来は、入口から最も遠い席が上座ですが、長テーブルに片側3名以上の場合は、中央が上座となりますので注意ください

また、3人掛けの長椅子(ソファ)と1人掛けの椅子を組み合わせて置いてある場合は、長椅子が上座となります。

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長椅子では、出入口から遠い順に、1番目2番目3番目という席順になりますので、覚えておきましょう。

例外パターンもチェック!

上記のパターン以外に、例外のパターンもいくつかあります。

例えば、景色の良さや美しい調度品を見てもらえるような部屋の作りになっている応接室の場合、「出入口から遠い席が上座」というルールは当てはまらないので気を付けましょう。

出入口から一番遠い位置に美しい景色が見える窓があったり、絵画や調度品が飾られたりする場合は、いずれもお客様に見てもらえるよう、おもてなしの一つとして用意しているため、景色や調度品等がよく見える位置が上座になります。

つまり、通常では上座に当たる出入口から遠い位置が下座です。この考え方を覚えておくと、どんな場面でも冷静に判断できるようになりますよ。

大切なのはおもてなしの心

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画像:photoAC

席次や席順は、目上の方や年長者に対する敬いの心来客に対するおもてなしの精神ととることもできます。そのため、目上の方や来客にはできるだけいい席に着席してもらえるような席順になっているはずです。そのことを知っておけば、どこが上座に当たるのかどんな場面でも推理できるかと思います。礼儀正しい行動を心掛けて、お互いに気持ちよく仕事ができるようにしましょう。

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。
※記事内の画像はイメージです。
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
イラスト:たまちゃん(TRILLニュース)編集:TRILLニュース