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元社長秘書が伝授「敬語だけど実はNG!」ビジネスで使ってはいけない言葉5選

  • 2023.8.25
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buritora/shutterstock.com

ビジネスシーンで、正しい日本語を使えている自信はありますか?自信がある方も、そうでない方も、当たり前に使っている日本語が、実は間違っているかもしれません!

普段使っている日本語の中には、ビジネスシーンにおいては不適切となり注意して使わなければいけない言葉が多く存在します。筆者も新卒のときに当たり前に使っていた言葉が、ビジネスシーンには不適切だと先輩から教えていただいた記憶があります。

今回は、特に間違って使っている人が多い“敬語の正しい使い方5選”をご紹介。ビジネスの場面で使って恥をかかないようにチェックしてみてくださいね。

間違い敬語その1「了解しました」

正解は、

「かしこまりました」「承知しました」

「了解」は、目上の人が目下に対して了承するときに使う言葉となります。目上の方や上司に使う言葉として相応しい言葉ではありません。目上の方や上司には、「かしこまりました」「承知しました」を使うのが正解です。

間違い敬語その2「なるほどですね」

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正解は、

「おっしゃる通りだと思います」

つい使ってしまいがちな「なるほど」自体には尊敬の意味はないためビジネスシーンではNGです。
むしろ目上の方に使うと、少し見下したようなニュアンスが含まれる場合があるので注意してください。目上の方やお客様に対しては「おっしゃる通りだと思います」などを使いましょう!

間違い敬語その3「ご苦労さまです」

正解は、

「お疲れさまです」

「ご苦労さま」は、目上の方が目下にかけるねぎらいの言葉なので、上司に使うのはNG。「お疲れさま」は上下関係問わず使える言葉です。

ただし、「お疲れさまです」ばかり使うのではなく、先に退社するときには「お先に失礼いたします」上司が外回りから帰社したときには「お帰りなさい」など、その時々に合った言葉を使うようにしましょう!

間違い敬語その4「お時間よろしかったでしょうか」

正解は、

「お時間よろしいでしょうか(〜でしょうか)」

「よろしかった」は過去形となります。過去のことではないのに過去形で聞いているため、「お時間よろしかったでしょうか」は間違った言葉遣いになります。

類似の間違いとして、「お間違いなかったでしょうか」などもNGです。「お間違いないでしょうか」が正しい表現になりますよ。

間違い敬語その5「どちらさまでしょうか」

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正解は、

「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

電話対応のときなどによく聞く言葉ですが、ビジネスシーンでは間違いになります!

ちなみに、「お名前を頂戴できますでしょうか」もNGとなるので、ご注意ください。「頂戴する」という言葉自体は「もらう」の正しい敬語なのですが、名前は「もらう」ものではないため、組み合わせが間違っています。

ビジネス敬語の使い方を見直して

当たり前に使っていると、間違いに気づくことが難しいビジネス敬語。自分の使っている言葉が本当に正しいのかどうか、気になったら都度確認してみてくださいね。

敬語を使ううえで最も大切なことは相手を敬う気持ちです。言葉を磨き、品格のある言葉遣いを身につけていきましょう。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
編集:TRILLニュース