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“10秒で解ける”算数クイズ、あなたはひらめきましたか?《小学生でも解ける問題》

  • 2023.9.14

面積を求める公式というのは、小学校の算数の授業で習って、覚えている方も多いでしょう。

今回は、そんな面積に関する問題ですが、ただ単に公式に当てはめればよい、というものではありません。

「パズルのひらめき」と少しの「算数知識」があれば、解けるようになっています。ぜひ挑戦してみてください。

問題

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長方形の部分の面積です。

長方形の面積はもちろん「たて×横」の計算ですが、それぞれの長さが分かっていません。

その長さを求めることもできそうですが、実はもっと簡単に、そして10秒で答えを出すこともできます!

 

さて、答えは「13cm²」です。解けたでしょうか。

解説

今回の問題の解き方ですが、たてと横の長さを出して計算するという方法もありそうですが、その方法では、さすがに10秒で答えを出すのは難しそうです。

少し工夫をしてみましょう。

そのために、面積に関する性質を1つ確認しておきましょう。

たての長さが同じ2つの長方形は、横の長さが面積の比と等しくなる。

言葉だけだと、難しく聞こえますが、実はそんなに難しくありません。

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上図のように、たて5cmの長方形が並んでいて、それぞれの面積が12cm²、36cm²。
面積が3倍(1:3の関係)になっているので、横の長さも3倍(1:3の関係)

実際の長さを計算するには、小数の計算が必要になりますが、「何倍の関係」というのは、簡単ですね。

今回は、この性質を利用します。

さらに、下図のように補助線を入れましょう。

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すると、新しくできた左上の長方形は4×5=20cm²です。

上側の2つの長方形は「20cm²と10cm²」と半分の関係(2:1)になっています。

つまり、横の長さも半分の関係です。

下側の「26cm²と?cm²」も同じく、半分の関係なので、?cm²=13cm²ということになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

面積の問題でありながら、「たて×横」のような公式を使わずに面積を求めることができました。

面積の比、長さの比をうまく使うことでも、面積の計算はできてしまうんですね!

このような面積パズルは頭の体操にもピッタリです!


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース