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大人が意外と分からない算数「時速180kmは秒速何m?」《小学生でもわかる問題》

  • 2023.9.10

算数が苦手になってしまう単元のひとつが「速さ」。

かけ算すればいいのか、わり算すればいいのか、どのように計算をするか覚えているでしょうか。

今回は、そんな速さの問題に挑戦です。

問題

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時速180kmは、秒速何mですか

「時速⚪︎km」や「秒速⚪︎m」というのは、どちらも速さの単位です。

時速180kmは、電車や新幹線の速さくらいでしょうか。大谷翔平選手の最高球速が時速163kmくらいなので、それよりも速いですね。

その速さを「秒速」に直すとどうなるでしょうか。

 

答えは、秒速50mです。

解説

まず、「時速180km」というのは「1時間に180km進む速さ」という意味です。同様に「秒速⚪︎m」というのは「1秒間に⚪︎m進む速さ」ということになります。

この速さの問題が難しく感じてしまう原因は、2つの単位があるという部分です。2つの単位というのは「時間」と「距離」です。

「時速⚪︎km」から「秒速⚪︎m」へ変換するには、「時間から秒」という変換と「kmからm」という変換をそれぞれしなければいけません。

まとめて変換をすると難しいので、ひとつずつやってみましょう。

まず距離からです。

180kmをm(メートル)に直します。1km=1,000mなので、180km=180,000mです。

つまり「時速180km」は「1時間で180,000m進む速さ」ということになりますね。

次に時間を考えましょう。

1時間は何秒でしょうか。1時間は60分、そして1分は60秒です。

つまり、60×60=3,600秒ですね。
(小学生に指導していてよくある間違いが、1時間=360秒としてしまうことです。)

1時間=3,600秒ということがわかりました。

ということは、「時速180km」は「3,600秒で180,000m進む速さ」ですね。

いま、3,600秒で進むことができる距離がわかりましたが、これを「1秒あたり」にすればいいのです。

180,000÷3,600=50
(ゼロの数に注意して、計算しましょう)

したがって、秒速50mということになります。
体育でやった50m走を1秒で走るような速さですね。

まとめ

しっかり計算はできたでしょうか。

速さの変換は、2つの単位「距離」と「時間」を別々に考えるだけで、とても考えやすくなります。

大人になると、あまりしない計算かもしれませんが、子どもに聞かれたときに答えられるようにしておきましょう。


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース