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夫からの過激な束縛。暴力まで振るうようになってしまった夫が変わったきっかけとは

  • 2023.7.26

夫と付き合って3年目の春に入籍。付き合った当初から私のことを大切にしてくれ、夫と私の間には特に大きな問題点もありませんでした。しかし、結婚してから数カ月もすると、夫は私の友人関係や行動に対して制限するようになり、ついには暴力まで振るうように……。そんな夫の言動を変えたきっかけについてお話しします。

激しい束縛に孤立する日々

結婚後、急に夫が変化

結婚を機に夫からの要望で専業主婦になるため、長年勤めた会社を辞めることに。周りの同期や上司、友人たちからは反対されましたが、私自身は仕事を辞めることに抵抗はありませんでした。

新しく始まる夫との生活にワクワクしていましたし、専業主婦は私自身の憧れでもあったからかもしれません。

しかし、新婚生活が始まってすぐに仕事を辞めたことを後悔しました。夫が私の行動を制限するようになったためです。

買い物に行くスーパーの場所や時間を事細かく決められ、友人と遊ぶときは前日までに報告が必要に。夫は自分が見ていないところで好きに行動する私が許せず、常に監視下に置こうとしていたのです。

そのため、私は自由に外出もできないようになりました。

最初のうちは「夫に愛されてるな」「私のことが好き過ぎて制限したいんだな」と思って我慢していました。ですが、何でも言うことを聞く私を見て、夫の言動はだんだんとエスカレートするように。

家からの外出や友人と会うことだけではなく、親との連絡や携帯を使用することまでも禁止になったのです。

エスカレートし続ける夫の束縛

完全に外の世界と切り離されたことによって、夫が仕事に行って帰ってくるまで完全に孤立したひとりきりの生活が始まりました。

最初のうちは「今週友人と会いたいんだけど外出しても大丈夫?」「明日スーパーに買い出しに行かせてもらえないかな?」と夫の様子を伺いながら、どうにか外に出る機会を作ろうと頑張っていました。

そんな私に対して夫は「お前と会いたい友人なんかいないだろ」「スーパーは仕事帰りに俺が行く。お前が家の外に出ることは許さない」と言うばかり……。

そこで、何度もしつこく「外に出たい」「友人と会いたい」などと伝えると、今度は暴言や暴力を振るわれるようになったのです。もともと社交的な性格だった私ですが、夫からの暴力に怯え、誰とも会えない、話せない環境が続いたために、性格や体形、表情も別人のように変わっていきました。

私を助けてくれたのは

夫が休みのある日、何の連絡もなく夫の友人が家に訪ねてきました。私がいることもあり、夫は家に上げたくなかったようですが、昔からの友人で兄のように慕っていた人なのでもてなすことに。

その友人は私とも面識があり、友人が「久しぶり!」とこちらを見たとき、ハッとした顔をしたのです。「どうしたの? 雰囲気変わったね」と驚きを隠せない様子でした。

私は夫の手前、下手なことが言えないので「そうかな? 変わっていないよ……」と返しましたが、私のどこかおびえた表情や言葉に友人は「何かがおかしい」ととっさに判断したのです。

私がキッチンに行くと、友人はすぐさま夫に私の様子がおかしいことを指摘しましたが、夫は「知らない」と言いました。そこで、夫がトイレに行っている間に困っていることはないか、夫との関係は順調なのかと聞いてきたのです。

最初は夫のことを伝えるのは怖くて我慢していましたが、友人のやさしさがうれしくて夫からの行動制限や暴力を受けたことを泣きながら伝えました。すると「つらかったね。俺から止めるように伝えるから安心してね」と言ってくれたのです。

トイレから帰ってきた夫に、友人は「お前の話、聞いたぞ。警察に通報しようと思う」とはっきり伝えてくれました。

夫は「何のこと?」ととぼけましたが、暴力に心当たりがあるため、「警察」というワードにどこかビクビクしていました。ここで私は、夫に対して今までつらかった気持ちを伝え、解放してくれないのであれば離婚したいことを伝えました。

私の真剣な表情や慕っている友人の激怒に焦った夫は、「好き過ぎて行動を制限して、暴力を振るってしまった。ごめん。二度としない」と約束してくれました。その後友人立ち会いの下、誓約書まで書いてくれたのです。

友人が帰った後のことを思うと始終怖くて仕方なかったのですが、夫にとって友人の言葉は絶大だったのか二度と行動制限や暴力を振るうことはなくなりました。

まとめ

当初の私は、夫からの愛情が強いだけで、何もおかしくないと疑いもしませんでした。結婚した自分に酔いしれ、愛されているという間違った認識のまま生活を続けたためです。夫からの行動制限を言い渡されたときに、おかしいと気付き周りの人に話すべきだったと今では後悔もしています。

しかし、当時の私は友人や両親、周りの人に頼りたくても、自分が置かれた状況や環境で諦めていました。もし今後、似たような状況になることがあったときには、我慢せずすぐに周りに助けを求めるようにしようと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

取材・文/武田さやか

マンガ/きびのあやとら

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著者:武田さやか

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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