【小倉北区】この夏絶対に食べてほしい！濃厚すぎる小倉城庭園の抹茶かき氷

こんにちは。地域特派員のAimeeです。

先日、小倉城庭園へ「抹茶づくしのかき氷」を食べに行ってきました。小倉城大手門から歩いて3分のところにある小倉城庭園。毎年夏になると園内の立礼席で、夏季限定かき氷の提供が始まります。上質な抹茶をふんだんに使用した超濃厚な「抹茶づくしのかき氷」は、今や祇園太鼓と並ぶ小倉の夏の風物詩です。

小倉城庭園の入場料

小倉城庭園の入場料は、大人一人350円、中・高生は200円、小学生は100円。しかし！庭園は「福岡県子ども美術館・博物館無料鑑賞事業」対象施設のため、2024年3月31日まで小・中学生は入場料無料となっています。

「抹茶づくしのかき氷」を食べるときは、受付で入場料と一緒に800円を支払い、かき氷券を購入します。一日限定20杯なので、確実に食べたいときは事前に電話でお問合せを！

立礼席で、抹茶づくしのかき氷

こちらが小倉城庭園の立礼席（りゅうれいせき）。お茶の流派や作法、服装などを気にせず、誰でも気軽にお茶を楽しめる場所。

掛物や茶道具も夏仕様になっていて、目にも涼やかです。お茶は季節を大切にする文化ですが、何度も足を運んでくれる地元の人が飽きないようにという配慮も。

「立礼席には、ちょっとずつ季節の楽しみを入れてます。観光の方も多いですけど、やはり地元でね、お抹茶飲みたいと言う方もいて、一カ月に二回くらい来られる方もいらっしゃいますから。家でたてるよりもお釜のお湯がまろやかで、お抹茶も新しいですし、全然違うんですよ」と、先生。

立礼席では、様々な流派の先生方が交代でもてなしてくださいます。なぜなら小倉城庭園は日本文化そのものを発信する場所だから。こうした姿勢は、使用する道具にも現れています。

「ふくさは小倉織で作って、してるんですよ。普通は自分の流派のふくさをしますけど、私たちは流派にこだわらないで、一般の方にわかってもらえるように。このかき氷も、一般の方にもお茶の文化の裾野を広げたいという気持ちでやっています」

そんなお話をしたあと、先生がさっそく「抹茶づくしのかき氷」を作ってくださいました。削りたての氷に濃茶と抹茶をかけ、その場で仕上げていきます。所作が美しい……。

お抹茶をいただくときと同じ器に削った氷を盛り付け、その上にはたっぷりの濃茶。さらに抹茶をかけ、みずみずしいあんこを添えて。できあがったかき氷は、先生手ずから運んでくださいます。なるほどこれが、おもてなしの心……。

ざくざくと氷を崩してから、ぱくりと一口。口の中にぶわっと広がる抹茶の香り、そして濃厚なお茶のうまみ。聞けば、使用しているのは福岡県八女にある星野園のお茶だそう。なるほど納得です。

大方食べ終わったら、器をもって冷抹茶をいただくように飲み干します。お茶をやっている方は自分の流派の作法で飲むそうですが、一般の方は特に気にせず、そのまま飲んで大丈夫とのこと。

お点前を拝見

かき氷を食べ終わったあと、お茶をふるまっていただきました。至近距離でお点前を拝見できるのも小倉城庭園の呈茶（立礼席）の魅力。見ていると、なぜか自分でもやってみたくなる不思議。ウズウズ。

「新春からはじまって、お花見のときと、納涼茶会が7月の初めにあって、5月と9月に子ども茶会があって、市民茶会と男性の茶会もあります。どれもお茶を習ってる教室の方じゃないと出られないとかではなくて、お茶ってそんなに堅苦しくないんだな、ちょっと今度、和室で体験してみたいなっていう方にも参加していただけますから」と、広報の岡本さん。

「お抹茶ね、たくさん使ってますから。お茶も八女の方の、星野園っていうところが作ってるお抹茶。かき氷にかけるお抹茶と、このお出しするお抹茶は一緒のものを使ってますよ」と、にこやかにお茶を差し出してくれる先生。

ほのかな苦みの中に感じる、かすかな甘み。いただいたお茶は、やはりしみじみと美味しい。それぞれに違った味わいがあるので、「抹茶づくしのかき氷」を食べたあと、お茶を一服楽しんでから帰るのもおすすめです。

もしお茶に興味がわいたら、そのまま庭園の展示ゾーンへどうぞ。福岡の茶の湯文化に触れられる貴重な茶道具や資料がたくさん展示されていますよ！

小倉城庭園「抹茶づくしのかき氷」 期間：7月10日（月）～8月31日（木）※7月16日は販売なし 場所：小倉城庭園 立礼席（小倉北区城内1-2） 料金：1杯800円（税込・入館料別） 提供時間：10：00～16：00（小倉城庭園の営業時間は9：00～20：00、金・土のみ9：00～21：00）※一日限定20杯 休館日：なし 問い合わせ：093-582-2747 HP：https://www.kokura-castle.jp/