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「私、有名大学卒だから♡」【学歴自慢ママ友】にイラッ!→ 実は隠していた《意外な真実》があって?

  • 2023.7.25
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自分の学歴をひけらかしたり、学歴で人をランク付けしたりする人ってたまにいますよね。学歴にこだわる人は、もしかしたら何らかの事情を抱えているのかもしれません。
今回は学歴にこだわるママ友の秘密を、ひょんなことから知ってしまった私の友人Aさんのお話です。

学歴自慢のママ友

Aさんは当時、幼稚園に通う子どものいる専業主婦。

周りには同年代のママ友が多く、子どもを幼稚園に送ってからファミレスでランチをしたり、バザーや運動会などの行事の後には集まってお疲れ様会を開いたりと、仲良く付き合っていました。

しかしそんなママ友の中に、1人ちょっと変わったママ友がいたのです。

その名もTさんといって、Aさんより3つ年上のママ友でした。

Tさんは保護者会で園長先生を相手にズバズバと発言したり、行事の際に他のママたちの意見を上手にまとめてくれたりといったリーダーシップあふれるママ。いわゆるボスママでした。

頼れるので人望はあるのですが、実は内心苦手だと思っているママ友も多く、家族ぐるみで仲良くしているというママ友は一人もいません。

というのも、Tさんにはひとつ困った特徴があるからです。
「ねえ、あなたどこの大学出身?」
Tさんは新しく入園してきたママを見つけるなり、学歴を尋ねるクセがあったのです。
「私、高卒だから……」
相手のママ友がそう答えようものなら、Tさんは鼻の穴を膨らませて言います。
「ふーん、私は〇〇大学(県内の有名大学)出てるのよ。高校は△△高校(県内の進学校)で……」
といったようにTさんの学歴自慢が始まり、周りのママ友たちは皆それにうんざりしているのでした。

子どもたちが通っている幼稚園は小学校のお受験などとはあまり縁のない、のんびりとした雰囲気の幼稚園ですし、ママ友たちにもTさんほど高学歴な人がいないので、Tさんの存在はちょっと浮いていました。

なによりTさん自身が、周りのママ友たちを見下しているように感じることもあるほどです。
「いきなり学歴聞くのって失礼よね……」
「ほんとに。いくらいい大学出てるって言ったって、ねえ……」
そう耳打ちし合うことはあっても、高学歴のボスママTさんの前では誰も何も言えませんでした。

お姉ちゃんが同級生⁉

「Aちゃん、久しぶり」
ある日Aさんの家に、県外に嫁いだAさんのお姉さんが遊びにきました。
「こないだ運動会だったんでしょ? ビデオ見せてー」
Aさんのお姉さんは3つ年上で、子どもがいないのでAさんの子どもを我が子のように可愛がってくれています。
「いいよ! セットするね」
Aさんはいそいそと運動会のDVDをセットして、お姉さんに見せました。
「わあ、結構足早いじゃん! もうこんなに大きくなったんだなあ」
一生懸命かけっこをするAさんの子を、お姉さんは嬉しそうに見ていました。

「ん? この人……」
「どうしたの? 」
お姉さんはビデオを一時停止して、画面を指差しました。そこにはAさんの近くで子どもを応援しているTさんが映っています。
「Tちゃんじゃない? なつかしいなあ」
「え、知ってるの?」
「知ってるも何も、高校の同級生だよ」
「……ん?」
Aさんのお姉さんは確かにTさんと同い年ですが、Tさんが自慢していたような進学校の出身ではありません。どちらかといえば進学より就職する生徒の方が多い高校です。
「Tちゃん、高校出てすぐにバイト先の店長と結婚したって聞いたけど、まさかAちゃんのママ友だったとはね!」
「え、じゃあ〇〇大学には行ってないの?」
「〇〇大学⁉ ハタチで上の子産んでるから、大学なんて行ってる暇ないでしょ」
そういえばTさんのお家は3人兄弟で、Aさんの子と同級生の子は3番目。一番上のお兄ちゃんとはかなり年齢差があったはずです。

Aさんはお姉さんに、Tさんの学歴自慢について話しました。
「あらら、学歴詐称じゃん」
「そうなるよね」
「ねえ、今日幼稚園のお迎え私も行っていい? 久しぶりにTちゃんに会いたいな」
「うん、いいよ。一緒に行こう」

久しぶりのご対面

幼稚園のお迎えの時間になり、Aさんはお姉さんと子どもを迎えに行きました。

「あ、いたいた。Tちゃーん!」
お迎えのママが集まっているところに着くと、お姉さんはそう声を上げて手を振ります。Tさんは呼ばれて振り返った瞬間、びくりと肩を震わせました。
「あ……え、なんで?」
ニコニコ笑顔のお姉さんをよそに、みるみるうちに青ざめていくTさん。
「久しぶりだね、高校卒業以来? そうそうこの子、私の妹なの。Tちゃんとママ友なんだってね」
「う、うん……」
Tさんはひきつったような笑顔を浮かべました。
「私は今県外に住んでるんだけど、時々妹の家に遊びに来てるのよ。今日はもう帰るから、今度良かったらお茶でもしよ?」
「そ、そうね……」

帰り道、お姉さんはAさんの子どもの手を引きながら言いました。
「Tちゃん、多分もう学歴自慢しないと思うよ。Aちゃんにはバレてるって分かっただろうから」
「もしかして、そのために幼稚園行ったの?」
「うん、だってそんなつまんない嘘つき続けてたっていつかボロが出て、みんなの前で恥をかくことになるかもしれないし。そんな形でみんなにバレるよりさ、自分で気づいてやめた方がいいんだよ」
「……そうだね」

お姉さんの言った通り、Tさんはそれから学歴自慢をすることはありませんでした。
実は学歴コンプレックスに悩まされているが故に、学歴に強くこだわる人もいるんですね。

ftnコラムニスト:緑子

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