「昔は仲良かったのにな」【無愛想な高校生の弟】私が結婚することを知ると → 《思わぬ行動》に！

歳の近いきょうだいも友達のようで楽しいですが、歳が離れているきょうだいもそれはそれで楽しいものですよね。上の子が下の子の面倒をよく見てくれるという話も聞きます。
今回は、そんな歳の離れたきょうだいのほっこりエピソードを友人に聞きました。

今年29歳になる友人のA子には、一回り以上歳の離れた弟がいます。
今年やっと高校生になった弟は、反抗期の真っ只中。昔はずっとA子のあとを追いかけて、A子もまるで自分の子どものように弟のことを可愛がって面倒を見てきましたが、最近では日常会話すらしてくれなくなり、A子は寂しく思っていました。

そんな中、A子は数年前から付き合っていた彼とついに結婚することになりました。
さっそく弟を含めた家族に報告しましたが、弟は全く関心がないようで、お祝いの言葉すら言ってくれません……。

「このまま結婚して家を出るのは寂しいなぁ」とA子は思っていましたが、どうすることもできませんでした。

しかし1ヵ月ほどたったある日、A子は母親と久しぶりに2人でショッピングに出掛けた際、思わぬ事実を知らされます。
なんと弟はA子の結婚報告を受けた後、母親にこっそり「相手はちゃんとしたやつなのか？」と何度も確認していたというのです！

さらにその話をA子が婚約者にすると、「秘密にするように頼まれてたんだけど、実は……」と婚約者からも予想外の事実が。
弟はA子に内緒で婚約者に会いに行き、「姉のことを宜しくお願いします」と深々と頭を下げたそうです。

反抗期の弟の本心に、胸がいっぱいになったA子。でも恥ずかしいのか、弟は結局A子本人には何も言ってくれないまま、結婚式を迎えます。

結婚式当日、A子はお色直しのエスコート役にサプライズで弟を指名！
弟は照れて仏頂面でしたが、久しぶりに腕を組んで歩いてくれました。そして、A子にしか聞こえないような小さな声で「……おめでと」と言ってくれたそうです。

高校生という多感な年頃に姉の婚約者に会いに行くなんて、よっぽど姉のことを大切に思っていないとできませんよね。どんな態度をとっていても、やっぱり弟の中でA子は「大好きなお姉ちゃん」なのでしょう♡

ftnコラムニスト：藍沢ゆきの