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ハワイの僻地に置き去り!?→ある行動が思わぬ結果に繋がった【おかしなハワイ人の暮らし(17)】

  • 2023.7.24

<ハワイの僻地に置き去り!?→ある行動が思わぬ結果に繋がった>おかしなハワイ人の暮らし[#17]

<前回の続き>Patおばさんと日本食材を買いに出たかけた私でしたが、支払いを断った私に猛烈に怒り出してしまったのです。

最終的におばさんは「cancel!」と叫んでカートと私を置き去りにお店を出て行くという緊急事態。
レジのおねえさんに「ごめんなさい」と謝って私は必死に彼女を追いかけました。

こんな辺鄙な日本人なんて見かけないオアフ島のはじっこに置いていかれたら車を持たない私はどうすればいいのでしょう。

「アンティ、待って!」「ほんとにお金を持っていないの」「ごめんなさい!」

「なぜ謝まらなきゃいけないんだろう?」と内心疑問ではありましたが、そこは成り行きで叫びながら走って駐車場に向かう彼女に追いつきました。

Patおばさんはこわーい顔でジロリと私を見下ろし、「アンタ、本当に日本人なの?」と思いもよらない質問をしてきたので逆にびっくりの私。

「アンタ、日本人じゃないでしょ?」おばさんは真面目な顔で聞いてきます。
Patおばさんの意図がわからず不思議な顔をしていると、彼女はこう続けたのです。

「アンタみたいな日本人に会ったのは初めてだよ、私の知ってる日本人はお金を出すのを嫌がらないもの。」

なんと、私のハワイ生活で何度も登場した『日本人=お金持ち』問題がこんな時にも…。
Patおばさんいわく、発音がめちゃくちゃなのに、身振り手振りできちんと意見を言う日本人がいる事が驚きだそうです。

「アンタのアクション、考え方、ルックスはハワイ人のようだ、もっと英語を上手に話せるように勉強しなさい。そうすればアンタは本当のハワイ人になれる。」

思わぬお褒めの言葉(?)に何だか嬉しくなった私は彼女に抱きついてしまいました。

しかし、彼女はこう続けます。
「ところでまだ日本食食べたいよね?アンタ、いくら持ってるの?」

せっかく「なんて良い人なんだろう」と好きになりかけたのに、おばさんはやっぱりシビアです。
私達はもう一度店に戻り、置きっ放しになっていたカートから必要のない物や高価すぎる食品を返して最低限の「スシ」と「トンカツ」の材料だけを買う事に。

支払いはひとまずPatおばさんがして、集まったファミリーから10ドルづつ貰う事で一件落着したのでした。

次回は、Patおばさんの家に日本人の友達を連れていったらトンデモない対応をされたお話をご紹介します!

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