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《DIOR》私の好きな街。

  • 2023.7.25
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美しいパリの街をゆこう。女性たちにファッションの魔法を教えてくれた《ディオール》が、この地に生まれた1946年の面影を感じながら。人々を惹きつけてやまないその魅力は、変わりゆく時代を横目に、変わらずそこにある。

 

パリの街並みが好き。

大胆に配されたのは、メゾンが誕生したモンテーニュ通りからつながる街並み。1950年代のアーカイヴから見つけた1枚のスカーフが時代を超え、今シーズンの《ディオール》を象徴する。パリとメゾンの記憶を纏って、この街の風景の一部になる喜び。

《DIOR》私の好きな街。
出典 FUDGE.jp

プルオーバー¥ 800000 、ショートパンツ¥250000[参考価格]、シューズ¥296000[参考価格]、ソックス¥67000/DIOR(クリスチャン ディオール)

 

パリの光が好き。

エティックに表現した1枚のコート。その美しさを最も際立たせるのは、きっとパリの光だと思う。眩しいわけではないけれど、やさしいわけでもない。ただキラキラと美しい、初夏のパリの光が好き。

《DIOR》私の好きな街。
出典 FUDGE.jp

コート[参考価格]/DIOR(クリスチャン ディオール)

 

パリの色が好き。

アンニュイな色たちで構成されるこの街の風景は、どんなに時代が進んでもノスタルジックという言葉が似合うままなのだろう。この街に馴染みながら強さを放つモノトーンの装い、ギャザーを絞ることでスカートに波打つ陰影が生まれ、柔らかさが重なる。

《DIOR》私の好きな街。
出典 FUDGE.jp

シャツ¥ 270000 [ 参考価格] 、コルセット¥240000[参考価格]、スカート¥870000、シューズ¥169000、ソックス¥67000/DIOR(クリスチャン ディオール)

 

パリの石畳が好き。

かつてはこの上を馬車に乗った貴婦人が、あるいは「ニュールック」のレディが歩いたのだろうか。何百年ものパリの歴史を知る石畳の上を、私は今、2023年の《ディオール》を纏って駆け抜ける。レース刺繍のスカートが、はらり風に舞う花びらのように揺れた。

《DIOR》私の好きな街。
出典 FUDGE.jp

トップス¥ 210000 [ 参考価格] 、スカート¥1400000[参考価格]、ランジェリー、ショーツ、ネックレス[すべて参考価格]/DIOR(クリスチャン ディオール)

 

パリの風が好き。

パリの女性たちは強い。この街で生まれ進化するファッションが、常に女性たちに自信を与えてきたから。もうひとつ理由があるとしたなら、からっと乾いたパリの風。「セ・ラヴィ(これが人生)! 」と吹き抜けて、湿った気持ちさえさらっていく。

《DIOR》私の好きな街。
出典 FUDGE.jp

ドレス¥570000[参考価格]/DIOR(クリスチャン ディオール)

 

photograph_Taniguchi Daisuke
hair&make-up_Komine Hisano
model_Sara Chybalska
coordination_Yokoshima Tomoko
edit, styling_Shibata Moe
design_Kawai Hiroyasu 〈VIA BO, RINK〉

 

FUDGE vol.239 2023年6月号より

 

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