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何か始めさせるべき? 子どもの「習い事」に悩むママへのアドバイス

  • 2015.12.22
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はじめまして。こんにちは。藤じゅんです。

子どもたちへの情操教育としての習い事が0歳から行われている今、子どもにどんな習い事をさせたらよいものかと、悩んでいる親も多いと思います。

基本、子どもの習い事に関しては、本人がやりたいと言ったものをやらせてみたり、親が子どもに身につけさせたいと思うものでよいと感じています。

各ご家庭でお子さんに対していろいろな思いをお持ちですものね……。

そこで今回は、お子さんに習い事をさせず、果たしてこれでよいのかと悩んでいるご家庭へ、都内の幼稚園の園長先生への質疑応答でとても参考になるお話がありましたので、ご紹介したいと思います。

●「習い事をさせるべき?」一人のお母さんの質問

『現在、小学校3年生女の子の母です。わが家では、子どもに習い事をさせていません。本人がやりたいと言わないからです。

最近になって、娘が「クラスの中で習い事をしていないのは私だけだった~」と言っていました。

それを聞き、私は急にこのままでよいのかどうか不安になりました。しかし、私が強制的に何か習い事をさせ、長続きせず辞めてしまうことは望んではいません。

園長先生は習い事についてどうお考えでしょうか?』

●園長先生の回答(1)「お母さんの気持ちに忠実でよいのではないでしょうか」

『今のお母さんは習い事に関して本当に熱心な方が多い ですよね。お子さんの習い事に関しては、お母さんの気持ちに忠実でよいのではないでしょうか?

ただ、お母さんのやらせたい習い事がお子さんに合わない場合もあります。そのときのお母さん自身の考えや気持ちの運び方をきちんと整理しておくことが必要だと思います。

嫌がっても続けさせるのか、それとも方向転換させるのか。

私はこれまで、幼稚園児だけならず卒園児もみてきています。その上で感じることをお話ししますね。

まず、習い事には早い時期から始めたほうが良いものがあります。それは楽器です 。

ピアノやヴァイオリンをお子さんに身につけさせたいとお考えなのであれば早いに越したことはないと思います。

そして、今の小学生は塾に通っている子が多いと思います。塾は勉強の習慣をつける上で大きな役割を果たしていますね。

そうそう、受験に関して情報も塾は学校以上にエキスパートなところもあります。習い事も塾も、いいと思いますよ』

●園長先生の回答(2)「小学校4年生までは外で元気にお友達と遊ぶことも大切」

『さて、何もしていないお子さんについて、賛否両論があると思いますが、私は小学校4年生までは外で元気にお友達と遊ぶことも大切だと思っています。

現代社会はインターネットでの会話が増えている中、遊びの中で実際の声でのコミュニケーションがオンタイムで行われています。

子どものときに、お友達との遊びやけんかの中でコミュニケーション能力を培ってほしい と私は思っています。

なぜなら、コミュニケーション能力が乏しいと、大人になってから実際の人間関係が怖くなったり、インターネットの中でしか自分の意思を伝えられなくなったりする恐れがあるからです。

特に中学受験を考えていなくても小学校高学年になれば勉強はしなければならない環境になります。ですから、勉強の中では得られない生きる力をお子さんに身につけさせてあげてほしいと思います。

しかし、習い事や塾に行っていなくても、学校から帰って宿題やその他の勉強、読書をする習慣は大切だとも思います。その習慣は、お母さんも意識してくださいね……』

●焦る必要はないでしょう

この園長先生のお話は、質問したお母さんの不安な気持ちを少し落ち着かせてあげたようでした。

現代の犯罪の多くは幼少時代の過ごし方や、母親との関係にその要因が隠されていることが多いのではないかと、カウンセリングを通して私も感じていることです。

家族関係が明るければ、子どもたちに未来への道を与えてくれると思います。

習い事は、能力の取得だけではなく人格形成にも役立つのではないでしょうか? 当然、習い事でなくとも、遊びや校外学習のなかで子どもは成長することでしょう。

願っていたものと一致しなくとも、私たち母親は子どもに合っている習い事を試行錯誤して見つけていきたいものです 。

その結果、習い事の選択肢がなくなったとしても、ある一定の年齢まではお母さんが焦る必要はなさそうですね……。

習い事をしない分、義務教育で学ぶことをしっかり学び、人と人とのコミュニケーションを大切にしていれば、子ども自身が自らやりたいことを見つけてくるかもしれません。

子どもにとって、“習い事している時間”も“習い事をしていない時間”も生きる力を習得する時期だと言えるのではないでしょうか。

どうぞ、考え方の一例として、ご参考になさってみてくださいね。

●ライター/藤じゅん(カウンセラー)

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