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フォンテーヌブロー城の英国庭園で、現代アート作品の宝探し!

  • 2023.7.24

フォンテーヌブロー城の庭で、コンテンポラリーアート散策を。photos:©Thibaut Chapotot

この夏、フォンテーヌブロー城を訪問するなら、ちょっと時間を多めにとって!19世紀の初めにナポレオンの命で整えられた英国庭園の12ヘクタールの敷地内、18名のアーティストによる約45点の作品を点在させた『Grandeur Nature』展が9月17日まで開催されているのだ。この庭園で現代アートが展示されるのはこれが初めてのこと。パリの狩猟博物館との共同で企画されたもので、庭のあちこちに配置されているのは尖りすぎの難解な現代アートではなく環境になじんだ子どもでも楽しめる作品である。1年がかりで選ばれたアーティストたちは作品が配置される場所を自分たちで選んだそうだ。それら作品の3分の2はアーティストが過去の作品を配置場所に調整し、3分の1は選んだ場所に合わせて製作された。たとえばキャロル・シュブロンは白いシャクナゲの季節になると、花に混じって咲く花に見える白い風車群で風が吹くと風車は音を立てる。『Dwarf Dwarf』はフランスの庭でよく見かける小人を2.5mサイズに巨大化した像ながら、大木の下に置くことで小人に見えてしまうという作品だ。芝生にサメ?と驚かせるメタルのとんがりは、近づいてみると缶切りだったり……庭のあちこちで夢と現実が交差する。入り口で作品の場所を記した地図が入手できるけれど、ひとつくらい見逃すことがあっても自由に庭の中を歩いて宝探しのように見つけて気楽に遊んでみるのもいい。

左からPrésence Panthounette『Dwarf Dwarf』、Françoise Petrovitch『Buisson azur』、Jean-François Fourtou 『Les Hybrides』 photos:Mariko Omura

左からChristophe Charbonnel『Gaïa&Lug』、Gilles Barbier『L’oeuvre-boite』、François-Xavier Lalanne『Rhinocéros』 photos:Mariko Omura

左からGerard Kuijpers『Dancing Stones』、Yoshikazu Goulven Le Maître『 Monocoque Cistude』、Carole Chebron『A tous les vents』 photos:Mariko Omura

庭を歩いた後は、フォンテーヌブロー城の有名な階段の右手にあるライブラリー・ブティックをのぞいてみよう。工事を終えて、今年の2月から新しい装いで営業している。100㎡の店内にはフランスの歴史にまつわる書籍をはじめ、さまざまな商品が。はちみつのNaturabeille、紅茶のJardin de Diane、シャトーを描いたジアンのお皿などパリ市内では見つけられないお土産、また自分のための思い出の品がここで見つかるに違いない。

白い壁と木素材によるシンプルな内装の店内。シャトー内のGalerie François 1erのフレスコ画3点のリプロダクションが飾られている。Librairie-boutique du château de Fontainebleau(営業時間9:30~18:00、火曜休業)

紅茶Jardin  de Dianeやナポレオンの石鹸など、フォンテーヌブロー城のブティックならでは。photos:Mariko Omura

食器、文房具、ジュエリー、パフュームキャンドルなどアイテム多数。photos:Mariko Omura

「Grandeur Nature」展フォンテーヌブロー城内英国庭園開)9:30~19:15無休料金:4ユーロ(城とセットは16ユーロ)/火曜のみ要予約www.chateaudefontainebleau.fr

Château de Fontainebleau開)9:30~18:00休)火

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