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BTS・JUNG KOOKと女優ハン・ソヒに続きNewJeansも…K-POPがミュージックビデオに尽力するワケ

  • 2023.7.23

BTS(防弾少年団)・JUNG KOOKと女優ハン・ソヒの組み合わせに続き、チョン・ホヨンとトニー・レオンがNewJeansと共演した。

映画のようなミュージックビデオがK-POPファンに新しい見どころを与えている。

NewJeansの所属事務所ADORは7月20日、HYBEレーベルズ公式YouTubeチャンネルにNewJeansの新曲『Cool With You』ミュージックビデオを公開した。

サイドAとBに分かれ、それぞれ4分ずつ計8分余りの分量で制作された『Cool With You』のミュージックビデオは、映画のような映像美と多様なメタファーを秘めたストーリーラインでグローバルファンの目と耳を虜にした。

高まるMVの芸術性
(画像=ADOR)NewJeansのMVに出演したチョン・ホヨン(上)とトニー・レオン

特に『Cool With You』のミュージックビデオには、チョン・ホヨンとトニー・レオンが出演して驚かせた。先立ってADOR側は『Cool With You』のミュージックビデオに、グローバルスター2人が出演すると知らせ、好奇心と期待感を引き上げていた。

その正体をめぐってBTS・Vとチョン・ホヨンという推測が出回ったが、正解はチョン・ホヨンとトニー・レオンだった。

何よりも単なるスターマーケティングではなく、独創的な物語のために俳優たちを活用している点が目を引いた。

ADORによると、チョン・ホヨンはミュージックビデオでギリシャ・ローマ神話の中の愛の神だったが、現実で神の地位を捨てて人間との愛を選択する“エロース”役を引き受けた。さらにトニー・レオンはミュージックビデオの最後に少しだけ登場したが、チョン・ホヨンに挫折感と当惑感を与える反転を秘めた存在として描かれ、雰囲気を作った。

プシューケーとエロースの恋物語をミュージックビデオで解きほぐした『Cool With You』のミュージックビデオが、チョン・ホヨンとトニー・レオンの活躍を通じて完成されたのだ。

Netflixオリジナルドラマ『イカゲーム』のチョン・ホヨンと香港を代表する俳優トニー・レオンが共演した点は、やはり驚きだろう。ただトップ俳優のミュージックビデオでの活躍は、彼らが初めてではない。

つい最近、HYBEのトップグループであるBTS・JUNG KOOKが新曲『Seven』のミュージックビデオに直接出演し、女優ハン・ソヒと呼吸を合わせた。

(画像=BIGHIT MUSIC)BTS・JUNG KOOK『Seven』のMV

一週間ずっと恋をするという直線的ながらも真っ直ぐな曲の物語が、JUNG KOOKとハン・ソヒのケミストリーを通じて戦争のようだが、最終的に熱く愛する若い恋人の話としてミュージックビデオで描かれた。

それだけでなく、トップ俳優たちのミュージックビデオ出演事例は、K-POP市場で格別な歴史を誇る。1990年代、バラード歌手たちがいわゆる「顔のない歌手」を標榜し、トップ俳優たちが出る映画のようなミュージックビデオでマーケティングをしたりした。

『To Heaven』から『Thorn Tree』『Do You Know』などのバラード曲でスケールの大きいミュージックビデオを披露し、大きな愛を受けた歌手チョ・ソンモが端的な例だ。それらのミュージックビデオには俳優のイ・ビョンホン、キム・ハヌルなどが出演した。今思えば、一緒にキャスティングしただけでもドラマや映画の1本に値するラインナップだ。

ファンの“深読み”が一般化

さらに最近のK-POP市場のミュージックビデオは、それなりの世界観を構築し、ファンにアーティストの世界観と象徴を伝える“媒介体”という点で一次元高い意味を持っている。

(画像=ADOR)『Cool With You』MV

過去の韓国歌謡のスケール大きなミュージックビデオが映画のような見どころを提供して興味を引くものだったとすれば、最近のK-POPシーンのミュージックビデオは旋律と歌詞に込められたグループの世界観的な意味を映像で解きほぐす芸術として機能している。

これは、K-POPグローバルファンの間でミュージックビデオの解釈やリアクションが大きな反応を得る影響だ。実際、人気アイドルグループが新曲ティーザー、またはミュージックビデオを公開するたびにファンの間でシーンを秒単位で分析し、そこに込められた意味を一緒に探していく過程が今では一般化している。

エロースになったチョン・ホヨンや、彼女と一緒にプシューケーとエロースの話を解きほぐしたトニー・レオンの活躍も、ファンにとってはでたらめな虚しい話ではない。むしろその中で愛の伝令者であり、メッセンジャーとなったNewJeansのイメージをより視覚的に容易に受け入れられる構成であるわけだ。

K-POPの強みが格別なパフォーマンスと映像で視覚化されている。それを裏付ける実力や相当な練習期間が土台にあってこそのことだ。文字よりも映像に対する依存度が高くなった現代社会で、より身近に、早く浸透できるポイントでもある。

(画像=BIGHIT MUSIC)『Seven』のMV

そこにアイドル市場で多彩なコンセプトを前面に掲げた、いわゆる「コンセプトドル」「世界観」がファンの興味を集める。競争するなかで芸術的に完成度を高めたミュージックビデオが、大きな役割を果たしている。

(記事提供=OSEN)

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