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ミスディオールを探して【Cocomi in Grasse】

  • 2023.7.22
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グラース ローズに込めた女性たちの幸せへの想い

ミス ディオール。それは、クリスチャン・ディオールが、妹・カトリーヌとすべての女性たちへ捧げた愛の香り。戦後の暗い時代、情熱的だった彼の妹がバラ農園を始めたのは、陽光まぶしい南仏。その南仏・グラースに咲く香り高いバラ、センティフォリア ローズは、ローズ ドゥ メ=5月のバラとも呼ばれ、限られた日の早朝、開ききる直前のその瞬間に一輪ずつ、芳しい香りを少しも逃さぬように手摘みされる。

そんな伝統的な農法を守り続ける生産者たちを、ディオールは支援し続けており、ミス ディオールに込められた幸せへの願いは、香りを纏う女性たちへと受け継がれていくのだ。そして、今年も希少なローズの恵みが贅沢に注ぎ込まれ、私たちにこの上ない喜びをもたらす。

「洗練されていてお手入れが行き届いた農園。ミス ディオールへの深いリスペクトを感じました」
Cocomiさん

自然を最優先にしてこそ紡がれるフレッシュなフローラルの香り

「私にとって愛の香りとは、温かな空間を思い起こさせてくれる香りです」とCocomiさん。では、クリスチャン・ディオールと彼の最愛の妹がこよなく愛したグラースの地に降り立ち、実際にローズを手にした感想は?

「グラースはどこか非現実的で、物語のような、絵本のような世界。農園ではとても繊細にローズが扱われていて、夜の気温によって翌朝の収穫時間が決まり、早朝、窓を開けたときの匂いや花の開き方でその日の作業が決まる。そんな脈々と受け継がれてきた農法を守り、最適なタイミングを逃さず摘み取る皆さんの姿は本当に格好よくて、尊敬しかありません。そして、その摘み取られたばかりのローズの香りは、まさにブルーミング ブーケという表現がピッタリ。私がもし蜂だったら絶対に寄っていきたくなるし(笑)、この香りとひとつになりたいですね」

美しい旅が終わっても、心揺さぶられた香りの記憶は消えずに続く。

ミス ディオール ブルーミング ブーケ
ミス ディオール ブルーミング ブーケ

30ml ¥8690、50ml ¥13750、100ml ¥19250/パルファン・クリスチャン・ディオール

花々が優しく包み込むようにいきいきと柔らかに香るフレッシュなフローラル。ジャガード織のリボンもクチュール エレガンスを感じさせる。

「とてもフレッシュな状態でブルーミング ブーケそのままの香りが、ここに咲いています」
Cocomiさん

南仏・グラースは、5月になるとローズの香りで満たされる。Cocomiさんが訪れた日は、雨上がりの晴天でより濃密な香りが立ち込めていた。

「もっとも美しく香り高いタイミングで手摘みされ、届けられることに感動しました」
Cocomiさん

今回訪れたのは、ディオールと専属契約を結ぶ花農園「クロ ドゥ カリアン」。農園主であるアーメル・ジャノディさんが語る伝統農法や収穫に関する話を興味深く聞いていたCocomiさん。「ローズ、そして自然を最優先に働く姿は、本当にプロフェッショナル!」

撮影/Yas メイク/Yumi Endo(eight peace) ヘア/Cyril Auchère スタイリング/RyokoKishimoto(W) モデル/Cocomi 取材・文/楢﨑裕美 構成/鬼木朋子

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